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プラットフォーム周りの荷役作業をスムーズに!ドックレベラーの種類別解説

トラックの荷台とプラットフォームの間の段差にスロープを作り、フォークリフトなどの車両の行き来をスムーズにしてくれるドックレベラー。シンプルな構造と仕組みのソリューションですが、実は様々な種類が存在するため、どのタイプを導入するべきなのか迷ってしまう場合もあります。そこでこのコラムでは、それぞれのタイプで何が違うのか、特徴やメリットも併せて解説していきます。


目次[非表示]

  1. 1.ドックレベラーとは
    1. 1.1.ドックレベラーの効果
    2. 1.2.プラットフォームは事故が発生しやすいポイント
  2. 2.ドックレベラーの種類と特徴
    1. 2.1.油圧式ドックレベラー
    2. 2.2.エアー式ドックレベラー
    3. 2.3.機械式ドックレベラー
    4. 2.4.EODドックレベラー
  3. 3.ドックレベラー導入時の流れ
  4. 4.合わせて導入したいドック周りの安全/効率ソリューション
    1. 4.1.ドックシェルター・ドックシール
    2. 4.2.トラックグリップシリーズ・ライトコミュニケーションシステム
    3. 4.3.ドックガーディアン
    4. 4.4.【番外編】ドックストック
  5. 5.まとめ
  6. 6.関連コラム

ドックレベラーとは

ドックレベラーの効果

トラックバースに到着したトラックが着車した際に、プラットフォームとトラックの荷台の間には段差ができます。こうした段差がフォークリフトや台車をつかって荷積み・荷下ろしの際に作業の妨げになってしまうため、プラットフォームと荷台の間にスロープをかけるような形で段差をなくすのがドックレベラーの機能です。



プラットフォームは事故が発生しやすいポイント

トラックの着車確認が人力である、作業後、ドライバーが発車してよいのか気づきにくいなどの理由から、 様々な要因からプラットフォームは倉庫・工場の中でも事故が発生しやすいポイントの1つと言えます。
例えば荷台からの荷下ろしが完了しトラックが発車した後、作業をしていたフォークリフトがプラットフォームから転落してしまうことがよくあります。
こうした事故を防ぐため、ドックレベラーのリップ部分が収納時にせり上がることでトラック発車後の転落を防止する「セーフティリップ」を搭載したタイプのドックレベラーも存在します。



ドックレベラーの種類と特徴

※弊社取扱い製品における特徴です

油圧式ドックレベラー

油圧によりレベラーを昇降させるオーソドックスなタイプで、ボタン操作で誰でも簡単に制御できます。弊社で取り扱っている油圧式ドックレベラーの作動油は生態系への影響の少ないものを使用しているため、環境に配慮したソリューションとしてお使いいただけます。​​​​​​​



エアー式ドックレベラー

レベラーの下に設置されたエアーバッグに空気が入ることでレベラーが上昇するタイプです。油圧式と同様にボタン1つで操作可能で、空気を使ってレベラーを昇降させるため環境にも優しい仕様になっています。
エアーバッグは着脱可能なため清掃しやすく、駆動部品がエアーバッグと一体になっているため万が一故障した際にも交換が容易です。作動油の交換も不要なため、メンテナンスコストを抑えたい場合にオススメです。



機械式ドックレベラー

機械式ドックレベラーは内部のスプリング機構によってレベラーを上昇させるタイプで、「機械式」という名前ですが電動ではないため注意が必要です。
停電など電気が使えない状況でも使用でき節電にもなり、比較的低コストで導入できるのが魅力ですが、トラックの荷台に着床する際にはリップを押さえる人とレベラーを降下させる人、2人の作業者が必要になります。

機械式ドックレベラー



EODドックレベラー

通常ドックレベラーを導入する際には、建屋の施工前にプラットフォームの一部を掘り抜いた「ピット」に設置する必要がありますが、EODドックレベラーはEdge of Dockという名前の通り、プラットフォームの縁に設置するためピット不要で導入することができます。
電動式で便利な反面、耐荷重や対応可能な高低差の範囲には制限があるため、重量物を取り扱う場合や幅広い種類のトラックに対応したい場合には通常のドックレベラーの導入を検討しましょう。 

EODドックレベラー



ドックレベラー導入時の流れ

導入したいドックレベラーの種類を決めたら、導入するサイズとサイズごとに必要なピットの幅・奥行きを確認しましょう。弊社で取り扱っているドックレベラーとピットのサイズは各製品ページに記載がありますのでご確認ください。
 
油圧式ドックレベラー
エアー式ドックレベラー
機械式ドックレベラー
EODドックレベラー
 
詳しくは下記フォームからお問合せいただければ担当からご連絡させていただきます。

≫お問い合わせはこちら



合わせて導入したいドック周りの安全/効率ソリューション

ドックシェルター・ドックシール

ドックシェルター・ドックシールは倉庫や工場の搬入口とトラックの荷台との間に密着して塞ぐことで、温度変化や雨風の侵入を防止する機密装置です。室温を一定に保つのに役立つため、衛生管理が必要な現場、省エネ対策などに最適です。


トラックグリップシリーズ・ライトコミュニケーションシステム

トラックグリップシリーズは停車中の車両のリアバンパーやタイヤをロックすることで作業中の誤発車による事故を防ぎます。車両の拘束がされた後に安全に作業ができる状態かどうか相互で確認できる信号システム(ライトコミュニケーション)が標準搭載されており、トラックバースとドックエリアが相互の視点で安全を確認できます。


ドックガーディアン

ドックガーディアンはトラックバースとドックエリアの間に頑強な柵を設けることで、フォークリフト、ハンドリフト、歩行者などの衝突・転落事故を防止する安全バリアシステムです。
ドックロックなどの「トラックグリップシリーズ」と連携することで、より安全性を高めた運用も可能な商品で、オープンドックへの設置や、庫内のフォーク進入を避けたい場所への設置も可能です。


【番外編】ドックストック

ウィング車の荷積み・荷下ろし作業が多く上記のようなソリューションの導入が難しい現場には「ドックストック」がオススメです。
プラットフォーム部分にラックを作ることで、日本のドックバースで起こりがちな「仮置き荷物の搬入出口占拠」「トラックの荷下ろし待ち」を解消。ドライバーの待機時間解消や荷積み・荷下ろし時間の短縮に効果的です。



まとめ

毎日の荷積み・荷下ろし作業を行う上で欠かせないドックレベラーですが、実は現場の環境に合わせて様々な選択肢があります。倉庫や工場への導入を検討する中で疑問や相談したいことがあれば是非お気軽にジャロックまでお問合せください。
ドックレベラーだけでなく作業環境を改善できる様々なソリューションの中からお客様の現場に合った製品をご提案させていただきます。

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