
ドック周りの安全性を高める車両拘束システム「トラックグリップシリーズ」です。
荷積み・荷下ろし作業中に倉庫とトラックのリアバンパーを固定する『ドックロック』や『ホイールロック』などがあり、信号システム「ライトコミュニケーション」を通じてトラックバース(駐車エリア)とドックエリア(建屋の中)が相互の視点で安全を確認できます。
ドックシェルターやドックレベラーと併せてのご利用も可能です。

倉庫の荷積み・荷降ろしにおける、安全対策の重要性
近年の働き方改革関連法に伴う労働基準法の改正などにより、物流業界の2024年問題(※)が課題となっています。
これらの影響により、物流倉庫側では荷積み・荷下ろしなどの業務短縮として、パレット化による「フォークリフト+プラットフォーム運用」の普及が進んでいます。
その一方で、トラック側と倉庫側の連携不足による事故が想定されます。
【関連コラム】
物流先進国アメリカに学ぶトラックドライバーの労働規制対策とは?~物流2024年問題“後”の世界~
以下の画像は「フォークリフト+プラットフォーム運用」の普及段階で実際にアメリカで起こった事故例です。




【(※)2024年問題とは】
2024年4月より、「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」(平成30年法律第71号)に基づき、自動車の運転業務の時間外労働について年960時間の上限規制が適用されるなどにより、輸送力が不足し今のようには荷物を運べなくなる可能性(何も対策を講じなければ、2024年度には14%、2030年度には34%の輸送力不足の可能性)がある。
(消費者庁HPより抜粋:https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/other/free_shipping/index.html)
システムと連動する「トラックグリップシリーズ」は現場に合わせて選択が可能
トラックグリップシリーズには以下のタイプがあり、現場の運営に合わせて選択が可能です。
①トラックやトレーラーのリアバンパーを拘束する「ドックロック」
・昇降タイプ:多種多様なリアバンパーをおさえます。手動と油圧の選択が可能。
・グリップタイプ:トラックやトレーラーのリアバンパーをおさえ、頭のシャドウフックがトラックをより安全に拘束します。
②車輪を拘束する「ホイールロック」
・手動タイプ:タイヤサイズやトラック形状によらず固定が可能なタイプです。
・電動タイプ:車輪がセンサーを踏むことで金属製のアームが起動し、車輪を固定します。
日本の物流現場に最適なタイプをご紹介します。

倉庫とトラックを一体化し、トラックが突然動き出した際のフォークリフト転落事故防止に有効です。
ドックガーディアン、ライトコミュニケーションと相互接続しトラックの荷台と倉庫を安全にドッキングします。
多種多様なリアバンパーに対応できます。
倉庫スタッフとトラックドライバーの連携をとります。

リアバンパーを固定するのではなくタイヤ固定用の機器です。
タイヤを固定し、トラックやトレーラーの誤発進を防ぐことができます。
小型の配送バンなどに。
|
タイプ |
ドックロック |
ドックロック (グリップタイプ) |
ホイールロック (手動タイプ) |
ホイールロック (電動タイプ) |
|---|---|---|---|---|
| 画像 | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
| 品番 |
VBR-800 |
SHR-5000 |
GWC-1000 | GWL-2300 |
| 動作 | ||||
| 車両条件 | リアバンパーがあるもの | リアバンパーがあるもの | 小型・タイヤが小さいもの | コンテナ車など |
| メリット |
多種多様なリアバンパーの形状に対応 ナンバープレートを傷つけない (安全性の向上を目的とする場合におすすめ) |
トラック・トレーラーでの入出庫する際の事故の原因となる「水平・垂直方向の動き」への対策に優位 |
小型~大型トラックまで使用可能 (ドライバーとの目視確認を目的とするなら充分な機能を有する) |
リアバンパーが無い、トラック・トレーラーに対応可能 |
| デメリット | バンパーがアルミなど弱い材質の場合、変形等のリスクあり |
バンパーがアルミなど弱い材質の場合、変形等のリスクあり 中間にナンバープレート等設置されている場合は要注意 |
車両側に設置する作業者が必要 | トラックにサイドバンパーがある場合は要注意 |
| 安全性 | 〇(BETTER) | ◎(BEST) | △(GOOD) | ◎(BEST) |
トラックバース(駐車エリア)とドックエリア(建屋の中)が相互の視点で安全性を確認
トラックの荷台にフォークリフトでパレット積みの商品を積み込む際のオペレーションとして、少なくともトラックドライバーと倉庫作業員の2名以上の作業になります。
RITE-HITEのトラックグリップシリーズには、POINT1でお伝えしたような事故を防ぐ為に、「車両の拘束がされた後に安全に作業ができる状態か」を相互で確認できる機能「ライトコミュニケーション」が標準搭載されています。
ライトコミュニケーションはトラックグリップシリーズ、ドックガーディアンと連動し、赤青の表示で倉庫スタッフとトラックドライバーがコミュニケーションをとることができます。
他社で施工されたドックヤードや、RITE-HITE社以外の商品で導入されたドックレベラーが設置されている現場にもこの安全機能を付加する事が可能です。

Approach-Vu(駐車スペースの歩行者警告センサー)
後続車両が進入すると光と音で危険を知らせる歩行者用の警報機能です。
取付けは、ドックの外側の壁に直接、または車両拘束に設置することが可能です。

Lock-Vu(ロック確認モニター)
建物内の操作パネルモニターから、実際にロックがされているかを目視確認できる機能です。
庫内側のドック担当者と建物外のトラック運転手との相互確認におけるコミュニケーションを強化します。

Corner-Vu(荷台出入り口信号)
トラックやトレーラーの荷台へ貨物搬入をして大丈夫な状態か、ライトの色で安全をお知らせします。

Pedestrian-Vu™(荷台内作業中ライト)
トラックやトレーラーの荷台内にフォークリフトや作業者がいる場合、動きをモーションセンサーで読み取り、ブルーライトでドック側作業者へ知らせます。
※青色のライトはフロアで一番目立つ色として採用されています。
ドック周りのトータル提案が可能(レベラー、シェルター 他)
RITE-HITEの商品を通じて、ドックレベラーやドックシェルター、ドックガーディアンなど、トータルでのご提案も致しております。
まずは是非、お問い合わせください。
工場、倉庫、物流関連施設などのプラットホームとトラックやコンテナの荷台との段差を解消する装置で、プラットホームのない物流倉庫におけるコンテナ等の荷積み、荷降ろし作業に最適です。
ANSI認証取得の壊れにくい構造で、長く安心・安全にご使用いただけます。

機械式ドックレベラー(手動操作)
ドックシェルターは、倉庫や工場の搬入口と、トラックやコンテナとを隙間無く密着させます。
屋外と屋内の空気の流出入を防ぎ、室温を一定に保つのに役立ち、雨風・埃・害虫の侵入もカットできるので、食品運搬などに最適です。
>>商品詳細はこちら

フォークリフト、ハンドリフト、歩行者の搬入口からの落下を防止します。
オープンドックへの設置や、庫内のフォーク進入を避けたい場所への設置も可能です。
最大30,000ポンド(13,636 kg)まで停止できるよう設計されています。

| 用途 |
・ドック周りの安全設置 |
|---|---|
| 特徴 | ・50 年以上アメリカの車両拘束業界を牽引し続けるライトハイト社の製品 ・作業時間の短縮や人員削減が可能 ・ライトコミュニケーションシステム(信号機ライト)で安全確認が可能 ・既存のエリアに後から取付け可能(他社製品でも可) ・他のドック製品と連携したインターロックシステムを搭載 |
トラックグリップシリーズとは何ですか?
搬出入戸口(ドック)に接車中のトラックのバンパーをロックし、誤発車やクリープ現象による事故などを防止する安全装置です。
信号で現在の接車状況を共有できるため、運転者と荷捌きされる方とのコミュニケーション不足による事故などを防止します。
従来はピットにおける安全対策を重視するアメリカを筆頭に、海外で導入が進んでいた製品です。
近年は海外企業問わず、日本国内でも安全対策を重視する企業様が増えており、お問い合わせが増えております。
ご採用の際は、接車するトラックのサイズを特定する必要がございます。
ご検討時にはバンパーの高さ等、確認事項をお伺いいたします。
電気式になります。100V10A/200V5A から選択が可能です。
運転者に現在のロック状態を共有するためです。庫内側の作業者向け信号は操作盤に表示されます。
Copyright © Jaroc Co.,Ltd.