
工場・倉庫の地震対策とは?おすすめ地震対策商品の紹介!
日本は「地震大国」と言われるほど、外国に比べて地震の頻度が多いと言われています。
事業を継続していくためには、地震に対する様々なリスクを想定し予防策を講じる必要があります。
しかし、地震対策と言っても何をしたら良いか分からないという人も多いでしょう。
この記事では、地震に対する対策を紹介します。またおすすめの地震対策の商品も解説します。
目次[非表示]
- 1.地震が発生する頻度
- 2.工場・物流センターで起こる地震の災害について
- 2.1.部品の落下
- 2.2.保管棚の転倒
- 2.3.設備の衝突や破損
- 2.4.避難経路が塞がれる
- 2.5.事業継続不可による売り上げへの影響
- 3.地震対策について
- 3.1.①現状の把握
- 3.2.②建物の補強
- 3.3.③レイアウトを変更する
- 3.4.④損害保険への加入
- 3.5.⑤事業箇所を移転しリスクを分散する
- 3.6.⑥設備や棚を固定する
- 3.7.⑦運搬車のキャスターを固定
- 3.8.⑧BCP計画(事業継続計画)の策定
- 4.株式会社ジャロックの「地震対策商品」がおすすめな理由
- 4.1.シャトルランナー®用ラック
- 4.2.Jシェルフ(軽量中棚)
- 4.2.1.A. 落下防止バー
- 4.2.2.B. 天ツナギ
- 4.2.3.C. 転倒防止ツナギ
- 4.2.4.D. ブレース
- 4.2.5.E. ベースプレート
- 4.3.パレットラック(重量棚)
- 4.3.1.A. 落下防止バー
- 4.3.2.B. 転倒防止ツナギ
- 4.3.3.C. ブレース
- 4.3.4.D. ベースプレート
- 4.4.ユニットメザニンラック
- 4.4.1.A. オーバースライダー手摺
- 4.4.2.B. 落下防止バー
- 5.導入事例
- 6.まとめ
地震が発生する頻度
日本は地震が発生する頻度が高い国です。
1年間で毎年3000回前後の地震があり、熊本地震など大規模な地震とそれに伴う余震が無い年でも数十回は震度4以上の地震があります。
そして、2018年から2022年の5年間で震度5以上の地震が53回観測されています。
また、国連開発計画(UNDP)の「世界報告書 災害リスクの軽減に向けて」によると、マグニチュード5.5以上の地震が発生する平均回数は1.14回で、日本は世界第4位に入っています。
このように、日本の震度5以上の頻度は海外よりも多いため、安全に業務を行うためには耐震対策が必要と言えるでしょう。
期間 |
震度5 |
震度6 |
震度7 |
合計 |
2018年 |
9 |
1 |
0 |
10 |
2019年 |
6 |
2 |
1 |
10 |
2020年 |
7 |
1 |
0 |
8 |
2021年 |
9 |
2 |
0 |
11 |
2022年 |
13 |
0 |
0 |
13 |
合計 |
44 |
6 |
1 |
53 |
(引用:気象庁ホームページ 震源データベース検索より )
工場・物流センターで起こる地震の災害について
工場・物流センターで起こる地震の災害について解説します。
部品の落下
地震が発生した際に想定される被害は、部品の落下や転倒による破損です。
重量物が棚から落下したときは、従業員が下敷きになるなどの人身災害が想定されます。
また薬品や化学品を取り扱っている場合は、有毒性のある物質が建物内に拡散する危険性が
あります。
地震が発生したときに、物品が落下しないように対策をする必要があるでしょう。
保管棚の転倒
地震が発生すると保管棚が倒壊することがあります。
設備や機械に保管棚が倒れてしまうと、衝撃で破損したり壊れたりします。
保管棚に耐震用の固定具が付いていない場合は、地震の揺れによって転倒する可能性が高くなってしまいます。
設備の衝突や破損
揺れの大きい地震が起きると、数百キログラムの大きな設備や機械が衝突して破損してしまうことがあります。
大型機器の衝突や挟まれ事故に巻き込まれると、死亡事故や重大な怪我を伴う人身災害につながることがあります。
避難経路が塞がれる
地震の揺れで荷崩れや設備の転倒が発生し、避難経路が塞がれてしまう可能性があります。
避難経路が失われてしまうと、社内に閉じ込められることや無理に脱出しようとして二次災害が起こることも想定されます。
事業継続不可による売り上げへの影響
地震が起きると事業継続ができなくなり、売り上げへの影響が懸念されます。
なぜなら生産設備や部品が建物崩落で下敷きになると、操業ができなくなり売り上げが下がってしまうからです。
また、復旧作業自体にもコストがかかるうえ、取引先が被災により業務ができなくなるとさらに売り上げが下がってしまいます。
このように事業継続ができなくなった場合のことを想定し、※BCP計画(事業継続計画)を策定しておくと良いでしょう。
※BCP計画(事業継続計画):Business Continuity Planningの略で災害時や緊急事態の事業継続計画を指す
地震対策について
地震が起きたときの対策の仕方を8つ紹介します。
①現状の把握
地震対策を行うためには、現状の把握が必要です。
例えば耐震診断で建物の倒壊のリスクや老朽化の進行具合など、早期対策の必要有無などが確認できます。
頑丈に建てられていれば老朽化が進んでいても、人的な被害が生じるリスクが少ないこともあります。
現状を把握し、早期の耐震対策が必要かどうかを確認しておきましょう。
②建物の補強
耐震対策には建物の補強が最も有効です。
なぜなら建物の安全性が高まれば、災害時にも製品を守れる施設であることを顧客にアピールできるからです。
また、災害のリスクが軽減できれば安心して業務に集中でき、製品の生産性が上がります。
建物の倒壊などのリスクが生じていることが分かったら、補強工事の実施を検討してみるといいでしょう。
③レイアウトを変更する
地震の被害を避けるには、レイアウトを変更するのがおすすめです。
なぜなら人身被害や設備の損壊を避け、損害を最小限に抑えられるからです。
例えば、大きい棚は並列にして連結しておけば、接地面積が広くなり、倒れにくくなります。
また、ベースプレートやアンカーボルトなど固定できる用具を組み合わせれば、耐震強度も上がります。
高さのある棚や設備は、扉から離れた位置に置いておけば被災時に倒れて避難経路が塞がれる心配もありません。
このようにレイアウトを変更しておけば、被災時にも人身災害のリスクを避けて損害を抑えられるでしょう。
④損害保険への加入
地震で被災したときに備えて、損害保険へ加入するのもおすすめです。
建物の老朽化などが見つかっても、予算やスケジュールですぐに耐震補強工事などを進められない場合もあります。
そのときは損害保険を利用し、災害のリスクをカバーすることをおすすめします。
契約している地震保険の見直しや、建物の状況に合った保険のプランに変更するのもいいでしょう。
⑤事業箇所を移転しリスクを分散する
大地震の被害を避けるには、事業箇所を移転しリスクを分散するのもおすすめです。
例えば高額な精密機械で製品の製造を行う場合は、その工程のみ災害が起こりにくい地域に移せば損害額の軽減が期待できます。
建物自体の移動は難しいですが、高額な商品や機械を取り扱っている場合は、地震の発生が少ない地域に移転を検討してみるといいでしょう。
⑥設備や棚を固定する
耐震用の固定具を使い、設備や棚を壁などに固定しておきましょう。
固定具は、壁や柱、天井と連結させることで、耐震強度が増して転倒防止になります。
棚や設備が複数並列している場合は、連結固定具を使ってみるのもおすすめです。
⑦運搬車のキャスターを固定
地震の被害を避けるには、運搬車のキャスターを移動時以外は常に固定しておくように心がけると良いでしょう。
なぜなら地震によって建物が傾いてしまうと、重量物を載せた運搬車が移動し人にぶつかる可能性があるからです。
災害を未然に防ぐため、使用していない時は運搬車のキャスターを固定しておきましょう。
⑧BCP計画(事業継続計画)の策定
大規模な地震で停電などの災害が発生した場合に備えて、BCP計画(事業継続計画)を策定しておきましょう。
商品を取り扱う企業の場合、地震によって倉庫が被害を受けると納品がストップし取引先やクライアントの業務に影響を与えかねません。
資産の損害を最小限に抑えて事業継続と早期復旧する案を策定しておけば、顧客損失や倒産などの最悪事態を避けられます。
ここまでは工場の地震対策について紹介してきましたが、どれだけ対策をしても会社内でできることには限界があります。
次項からは耐震対策としておすすめのジャロックの商品を紹介します。
株式会社ジャロックの「地震対策商品」がおすすめな理由
地震対策には、株式会社ジャロックが提供する「地震対策商品」がおすすめです。
ジャロックの保管機器製品はBCP計画(事業継続計画)対象商品で、落下や転倒防止などあらゆる耐震対策が施されています。以下の地震対策商品があります。
- シャトルランナー®用ラック
- Jシェルフ(軽量中量棚)
- パレットラック(重量棚)
- ユニットメザニンラック
例えば、1つ目のシャトルランナー®のラックは、巨大地震が起きて建物の天井が崩落しても形状を保っていました。
BCP計画(事業継続計画)を含めて耐震対策をしたいときには、「耐震機構が搭載されている商品」を検討してみるといいでしょう。
シャトルランナー®用ラック
耐震対策施工によるラック施工例(熊本地震(菊池郡) シャトルランナー)
地震により天井が崩落。建物内部が大きく損傷しています。シャトルランナーに関しては、支柱とビームのたわみがありません。天井崩落をラックが支えていました。
ジャロックのシャトルランナー®用のラックは、全体が堅牢なフレームによる格子構造にできるため高い地震災害耐性を持っています。
2016年に最大震度7を観測した熊本地震の際は、建物内部が損壊してもラックは倒壊していませんでした。
ベースプレートを設置し、床の強度を上げることで地震の衝撃を吸収できます。
またラックが支柱になって支えていたため、天井が崩落しなかった事例もあります。
耐震強度に高いラックを導入したいときに、検討してみるといいでしょう。
引用:https://www.jaroc.com/__/download/629065156a5c6b4ca1f41c44/zisinsekou.pdf
※シャトルランナー®について
ジャロックが提供するシャトルランナー®は、自動搬送の「シャトル」が荷物を運搬するため、パレットを載せたフォークリフトがラック間を移動する必要はありません。
1つのボタンでシャトルをラック間において移動させることができ、入口まで自走するため入出庫作業が不要です。他にも衝突防止機能の搭載のシャトル、立体保管で保管効率の向上、高耐荷重、フォークリフトの代替可などの特徴があります。
詳しくはこちらをご覧ください。
Jシェルフ(軽量中棚)
Jシェルフは、中軽量の商品を保管する耐震用のラックです。
以下に紹介する5つのオプションを利用することで、耐震強度を上げられます。
A. 落下防止バー
落下防止バーは、地震の揺れによる商品の落下を防止する効果があります。入庫や出庫時は、1動作で開閉が可能です。あらゆる間口に対応できるので便利です。
B. 天ツナギ
天ツナギは、フロアにあるラックをすべて天井付近で連結する専用パーツです。地震の揺れから物品の横ずれや転倒を防止し、耐震強度を上げるのに効果があります。
C. 転倒防止ツナギ
転倒防止ツナギは、ラック同士を連結するパーツです。
大きな地震の揺れから物品棚の転倒、横ズレを防ぎます。
D. ブレース
ブレースは、既存のラックに追加する耐震用の補強材です。
すでに使われているラックの耐震強度を上げるのにおすすめです。
奥行き方向と間口方向の2種類のブレースがあります。
E. ベースプレート
ベースプレートは、ラックを床に固定する際に使用します。
L字型の金物をボルトで床に固定するため、耐震強度が上がります。
パレットラック(重量棚)
パレットラックは、1棚当たりの積載荷重が500kgを超える耐震重量棚です。
縦、幅、段数など顧客のニーズに合わせて自由に設計可能で、天つなぎなど耐震用のオプションの利用も可能です。
以下に主な4つの耐震オプションを紹介します。
重量棚(パレットラック) 落下防止・耐震安全対策
A. 落下防止バー
落下防止バーは、地震や災害が起きたときに商品落下を防止するのに使用します。
あらゆる間口のサイズに対応しており、入出庫時の開閉も1動作で済みます。
B. 転倒防止ツナギ
フロアにあるラックを天井でつなぎ合わせたいときに、転倒防止ツナギを使用します。
天井で連結し並列しているラックすべてを1つのブロックとして扱うため、耐震強度が上がり、物品棚の転倒や横ズレを防止するのです。
C. ブレース
ブレースは、すでに使われているラックの耐震強度を上げる補強材です。
奥行き方向と間口方向の2種類のブレースがあります。
D. ベースプレート
床固定のベースプレートをつけることで、床上部分の耐震強化につながります。
ボルトで締め付けて固定することで、地震の揺れに強くなります。
ユニットメザニンラック
ユニットメザニンラックは、倉庫や物流センターの上部空間を有効活用する組み立て式のラックです。
耐震オプションのラックの落下防止バーは、地震や災害の時の商品の落下を防止します。
また、落下防止のための柵が設置されているため、入出庫時の落下の心配もありません。
間口のサイズが大きく、顧客のニーズに合わせた設計が可能です。
他のラックと同じように、落下防止バー、転倒防止ツナギ、ブレース、ベースプレートの取り付けが可能です。
ユニットメザニンラック 落下防止・耐震安全対策
A. オーバースライダー手摺
B. 落下防止バー
導入事例
ジャロックの耐震商品の導入事例を紹介します。
ITハードウェアサービス・販売・買取・保守のお客様
中古サーバーなどの精密機器を保管するために、落下防止バーを導入しました。
開閉が1動作で簡単なため、フォークリフトでの出し入れも容易です。
地震などの災害時にラックからの物の落下を防げ、安全な保管を可能にしました。
コンプライアンス面からも顧客から安心してもらえるようになりました。
導入品 |
工期 |
間口数 |
パレットラック 落下防止バー |
3日間 |
48間口 |
まとめ
地震の頻度が多い日本では、耐震対策が必要です。
大地震が起きても崩落しないシャトルランナー®や、耐震オプションがついているラックの導入がおすすめです。
電話でのお問い合わせ:0120-70-3810