全国労働衛生週間で腰痛対策を。重筋作業の多い職場でできること
全国の労働災害において、全体の60%を占めている要因が腰痛です。
厚生労働省では「職場における腰痛予防対策指針」を定め、腰痛の予防や管理体制の整備を呼びかけているものの、いまだ日常的に重い物を持つなどの重筋作業が行われている所も少なくありません。
毎年10月第1週に行われる全国労働衛生週間にて、職場における従業員の健康増進を図ることは、企業側としても労働災害のリスクを減らすために必要な取り組みといえます。
さらに、従業員の健康推進は企業側にも多くのメリットをもたらします。
そこで、この記事では労働災害に多い腰痛に着目し、企業の健康推進のメリットについて紹介します。また、重いものを持つ職場における腰痛対策としておすすめの商品もご紹介いたします。
目次[非表示]
- 1.全国労働安全衛生週間とは
- 1.1.全国労働衛生週間の概要
- 1.2.全国労働衛生週間の概要
- 2.従業員の健康の重要性
- 3.職場における腰痛の予防
- 3.1.従業員の健康管理
- 3.1.1.腰痛の予防ストレッチ体操を実施する
- 3.1.2.教育の実施
- 3.2.重量物の取扱い
- 3.2.1.不自然な作業姿勢を長時間とらない
- 3.2.2.重量物を取り扱う時間を制御する
- 3.2.3.作業の自動化、省力化を検討する
- 4.新しい負担軽減方法の提案
- 4.1.ジャロックの「リフト&ドライブ」による労働作業解消
- 4.2.「リフト&ドライブ」導入によるメリット ー 作業者の負担を軽減
- 4.3.「リフト&ドライブ」仕様の紹介
- 4.3.1.特徴1:カスタマイズ可能
- 4.3.2.特徴2:荷物の形状に合わせてアタッチメントを選べる
- 5.まとめ
全国労働安全衛生週間とは
全国労働衛生週間は、毎年10月第1週目に行われる全国的な取り組みで、労働者の健康と安全を促進することが目的です。
全国労働衛生週間の概要
全国労働衛生週間には、厚生労働省や各都道府県労働局などが労働者に対して衛生指導や啓発活動を行います。具体的には労働災害の予防や健康管理、ストレスケアなどに関する講演会や研修会が開催され、労働者が自己啓発をする機会が提供されます。
また、各地で健康診断や職場見学イベントなども開催され、労働者が健康への意識を高めることが期待されています。
全国労働衛生週間の概要
労働における健康被害の防止、労働災害の予防、健康促進などを目的に、労働者の健康と安全を守るための取り組みを進めて労働環境の改善を目指す意義があるとされています。
全国労働衛生週間は労働者の健康と安全を守るために、多くの機関や団体が一体となって取り組んでいます。
従業員の健康の重要性
企業が健全な事業活動をするためには、従業員が健康であることが大前提となります。
というのも、怪我や病気にかかると仕事への意欲が低下し、本来の実力を発揮できなくなってしまうため、従業員の健康は非常に重要な要素です。従業員の健康度が上がると、生産性の向上や医療費負担の軽減、離職率の低下など、企業にとってもメリットが見込めます。
ただし、健康意識には個人差があるため、全従業員が同じ気持ちで動くわけではありません。そのため、企業が従業員の健康増進を促すことで、労働災害を減らし、働きやすい職場を構築することが大切です。
以下では、従業員への健康増進がもたらすメリットについて紹介します。
健康意識が向上する
従業員への健康増進活動を行うと、社員一人ひとりへ健康への意識づけができます。そして企業が定期的に健康な体づくりや食生活の情報提供をすることで、従業員たちが健康への意識を高めるきっかけになります。
また、健康増進によって体調が良くなったと実感することで、従業員たちの健康意識の更なる向上も期待できます。
生産性も向上する
従業員の健康状態が良好であると仕事に対する意欲やパフォーマンスが向上し、個人、そして企業全体の生産性向上の可能性が高まります。
一般的に、生産性の向上は企業の売上や利益を上げる要素であるため、従業員の健康増進には経済的なメリットをもたらすことが期待できます。
離職者の低減
従業員の健康増進により病気や怪我による離職の低減が期待できます。健康上の理由で退職する従業員が減ることで企業への定着率が上がり、人員採用に伴う手間やコストを省けるメリットもあります。
職場における腰痛の予防
全国の労働災害のうち腰痛が6割も占めるとされており、このような健康被害は企業にとって大きな負担となっています。
そのため、従業員の健康増進には腰痛の対策が重要とされており、職場における腰痛の予防策が求められています。
従業員の健康管理
腰痛の予防策として、まずは体調管理を日頃から行うことが大切です。
特に、腰に常時負荷がかかる作業に従事する場合は、業務開始前後に腰の痛みがないか確認するよう心がけましょう。
また、気になることがあれば、健康診断などのタイミングで小さなことでも医師に相談するようにしましょう。他の疾患が原因で腰痛を引き起こす場合もあるので、重病の早期発見や予防につながります。
腰痛の予防ストレッチ体操を実施する
腰痛の予防にはストレッチ体操が有効です。
ストレッチ体操は仕事の合間や風呂上がり、就寝前に数回行うと効果的です。また、職場でストレッチ体操をする時間を設けることも有効です。ストレッチ体操によって腰を支える筋肉を伸ばし、柔軟性を良くする効果が期待できます。
教育の実施
社員への危険教育のために、リスクアセスメント※を事前に行うことは重要です。
各作業のリスクに応じて腰痛が発生する要因を洗い出しましょう。
※リスクアセスメント…作業における危険性又は有害性となる事項を特定し、それによる労働災害や健康障害などの「リスク」を特定、分析、評価を行うプロセス全体のこと
例えば、
・危険ごとにリスクを見積もる
・リスク低減の優先度を設定する
・リスク低減措置の内容を検討する
などを行った後に、低減措置の実施と周知も効果的です。
重量物の取扱い
不自然な作業姿勢を長時間とらない
腰痛予防において、作業中の姿勢を確認しましょう。
中腰や前屈、ひねりなどの不自然な作業を避けるように従業員へ啓発することが必要です。また、不自然な作業を続けなければいけない場合は、前屈やひねりの程度を小さくすることで腰にかかる負担を軽減することができます。
さらに、前屈や中腰の作業は膝を付いた姿勢に置き換えると、ひねり姿勢になる場合には体の向きを変えて正面を向いて作業ができるので負担を軽減できます。
重量物を取り扱う時間を制御する
重量物を取り扱う作業が避けられない場合などには、取り扱う時間の低減を考えましょう。単純に一人あたりの重量物を取り扱う時間を減らしたり、他の作業と組み合わせて作業時間を減らすことも有効です。
また、取扱う物の重量や頻度、運搬距離、速度に応じて小休止をとることも大切です。さらに、作業を支援する道具や機器を取り入れて、作業効率を上げることでも重量物を取り扱う時間の低減ができます。
作業の自動化、省力化を検討する
重量物を取り扱う作業では、自動化や省力化を行うことが腰への負担軽減に重要です。台車や補助機器の使用は、最初にできる簡単な対策です。
また、厚生労働省が推奨する男性労働者が人力で持ち上げる物の目安重量が体重の約40%以下であることから、2人以上での作業へ変えるだけでも、1人に対する腰への負担を分散できるといえます。
新しい負担軽減方法の提案
ジャロックの「リフト&ドライブ」による労働作業解消
腰痛対策には様々な方法があるものの、企業努力だけで行えることには限界があります。
株式会社ジャロックが提供する「リフト&ドライブ」は、労働者の腰への負担を軽減して重い荷物の持ち上げや移動を一人でできるようになります。
さらに、対応可能な荷物のバリエーションが豊富で、荷物の重さや形状、使用用途やサイズに合わせてカスタマイズも可能です。
「リフト&ドライブ」導入によるメリット ー 作業者の負担を軽減
リフト&ドライブは、様々な形状や重量の荷物を簡単に持ち上げ運搬できることに加えて、アタッチメントツールを使用することで、回転作業もボタン1つで行えます。
体への負荷が大きい重筋作業や運搬作業を軽減できるため、作業者の負担を減らすことができる便利なモジュールです。
「リフト&ドライブ」仕様の紹介
特徴1:カスタマイズ可能
・モジュラー式で、要望に合わせて幅や長さ、高さなどを調整可能
・ほか、キャスターなど細かい所もカスタマイズ可能
特徴2:荷物の形状に合わせてアタッチメントを選べる
・ アタッチメントツールの組み合わせで運びにくい荷物にも対応可能
・ アタッチメントを取り替えて、複数のシチュエーションに対応する事も可能
アタッチメントの例
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また、すべてのモデルには挟み込みのリスクや転倒を防ぐための安全クラッチが実装されているため、安心して使用できます。
事故防止対策のための導入としても有効です。
「リフト&ドライブ」のほかの特徴・事例などはこちらもご覧ください。
まとめ
健全に事業活動を行うには、従業員の健康が重要であることは言うまでもありません。
ジャロックの「リフト&ドライブ」を導入することで、従業員の腰痛リスクを軽減することができます。リフト&ドライブは作業支援機器ですので業務の効率化も当然可能です。
全国労働衛生週間をきっかけに、腰痛対策を含めた労働環境の改善をお考えでしたら、リフト&ドライブの導入をおすすめします。
※希望の仕様がある方は、決定している範囲で結構ですのでこちらのヒアリングシートをダウンロード・お書き添えのうえご連絡頂きますとスムーズです。
工場内での重筋業務改善についてはこちらのコラムをご覧ください。