
【工場・倉庫】保管棚で発生する3つのスペースロスと改善策|効率化・レイアウト改善の基本
工場・倉庫では、商品を保管するスペースの確保が欠かせません。
保管効率が高まれば、荷物搬送や在庫管理などの業務の効率化にもつながります。
しかし、「現状スペースが足りない」「保管効率を高める方法が分からない」とお悩みの現場管理者の方もいるのではないでしょうか。
この記事では、工場・倉庫で生まれやすい"スペースロス"と、保管スペースを有効活用するための改善策について解説します。
目次[非表示]
- 1.工場・倉庫の棚改善が重要な理由
- 2.3つのスペースロスと改善策
- 2.1.①平面ロス
- 2.1.1.なぜ平面ロスが起きるのか
- 2.1.2.放置するとどうなるか
- 2.1.3.改善策
- 2.1.4.改善に役立つ製品
- 2.2.②高さ(上部空間)ロス
- 2.2.1.なぜ高さロスが起きるのか
- 2.2.2.放置するとどうなるか
- 2.2.3.改善策
- 2.2.4.改善に役立つ製品
- 2.3.③山欠けロス
- 2.3.1.なぜ山欠けロスが起きるのか
- 2.3.2.放置するとどうなるか
- 2.3.3.改善策
- 2.3.4.改善に役立つ製品
- 3.まとめ
- 4.関連コラム
工場・倉庫の棚改善が重要な理由
工場の棚改善とは、レイアウト最適化と保管効率向上によってスペースを有効活用する取り組みです。
工場や倉庫におけるスペース不足は、単純な面積の問題ではなく「使い方」によって生じているケースが多く見られます。
特に保管棚の配置や運用が最適化されていない場合、本来活用できるスペースが有効に使われていない状態であると言えます。
限られた保管面積を有効活用するには、ラック内にムダなスペース、いわゆるスペースロスが発生していないか確認するとともに、商品の出荷頻度や荷姿、作業方法に合わせた棚の配置やモノの置き方などをレイアウトしていくことがポイントです。
3つのスペースロスと改善策
保管棚で発生するスペースロスは、主に以下の3つに分類されます。
- 平面ロス(床面のムダ)
- 高さロス(上空の未活用)
- 山欠けロス(保管の偏り)
これらは異なる原因で発生しますが、いずれも適切に対策することで改善が可能です。それぞれ以下に解説していきます。
①平面ロス
平面ロスとは、工場・倉庫の広さに対して、棚や商品などのモノが置かれていない、あるいは搬入機器の選択ミスによって通路が広くなっていることで生まれるスペースのロスのことです。
なぜ平面ロスが起きるのか
- 通路幅が必要以上に広く設定されている
- レイアウトが過去のまま固定化されている
- 出荷頻度が異なる商品を同じ棚に保管している
一般的な工場・倉庫の場合、約40%のスペースが通路として利用されていますが、上記の要因により、実際には必要のないスペースが占有されてしまい、保管効率が低下しているケースが挙げられます。
放置するとどうなるか
- 保管可能量が減少する
- 作業動線が長くなり、ピッキング効率が低下する
- スペース不足により増設や外部倉庫利用のコストが発生する
改善策
平面ロスを改善するには、工場・倉庫の敷地面積に対して、モノの占有率を高める必要があります。
▼具体例
- 出荷頻度が低い商品・高い商品の保管場所を区別する。例えば、頻度が高い商品を手前に配置して導線を短縮するなど。
- 棚のレイアウトを見直して、棚数を増やす
- 通路幅の適正化(必要最小限への見直し)
実務での対処例
出荷頻度の高い部材を入口付近に集約し、通路を削減。→ 保管スペース確保+効率改善
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改善に役立つ製品
平面ロスの解消には、大量のパレットを詰め込めるパレットラックや自動倉庫システムなどの導入が挙げられます。
ジャロックでは、『シャトルランナー®』や『ローラースルーラック』などの製品を展開しています。
▼シャトルランナー®

シャトルランナー®は、自走するリフト機能をもった“シャトル”がパレットを持ち上げて搬送する格納システムです。
移動ラックのような間口移動を必要としないため、大量の保管スペースを確保できるうえに、保管効率の向上も期待できます。また、フォークリフトで工場・倉庫内を往復する必要がなくなることで、作業効率の向上や省人化などにもつながります。
▼ローラースルーラック

ローラースルーラックは、通常のパレットラックと異なり、傾斜コンベアによってパレットを自動で搬送します。これにより、フォークリフトの通路を削減できるため、保管スペースを大幅に拡大できます。
自動倉庫や、電動式の流動ラックと比べて、電気やエアーといった動力を使用しないためランニングコストが不要で維持費が掛かりません。
≫保管スペースや入出庫時の課題を解決した事例を以下の資料にてご確認下さい。
②高さ(上部空間)ロス
高さ(上部空間)ロスとは、高さ方向(上部)に空間があり、立体空間を有効活用できていないことによって生まれるスペースのロスのことです。
なぜ高さロスが起きるのか
- 安全性を優先しすぎた低い棚設計(段積みの高さが低い)
- 天井と棚の間に空間ができている
- 上部スペースの活用方法が検討されていない
- 設備導入の検討が後回しになっている
上記のような現場は、高さロスが発生している可能性があります。
特に倉庫は階高が大きいため、上部空間を有効活用できておらず、デッドスペース化しているケースも少なくありません。
放置するとどうなるか
- 実際の保管能力の半分以下しか使えない
- 平面スペース不足を招く
- 外部倉庫利用など追加コストが発生する
改善策
高さロスをなくすためには、保管棚の収納効率を高めるほか、荷役機器・棚の見直しによって積み上げの高さを増やす必要があります。
▼具体例
- ラックを高層化し、高層ピッキングが可能な機器で高い場所への積み上げに対応する
- 階高に対応した保管棚・多段棚を導入する
- ラック内でエリアをゾーニングし、高所には出荷頻度の少ないものを配置するなど、保管場所を見直す
実務での対処例
天井高を活かし2段ラックを導入。→ 同一面積で保管量が約1.8倍に増加
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改善に役立つ製品
工場・倉庫内にある保管棚の高さ(上部空間)ロスを解消するには、高さに対応できる保管棚の増設・導入が有効です。
たとえば、『タナTSumU®(タナツム)』や『ハイピックランナー®』などの製品が挙げられます。
▼タナTSumU®(タナツム)&ハイピックランナー®

タナTSumU®(タナツム)は、既存の保管棚の上部に増設できるラックです。既存設備を活かせるため、1から導入するよりコストカットが期待できます。
ハイピックランナー®は、幅80cmで狭い通路をとおり、5mの高さのラックから直接ピッキングできる高所ピッキング台車です。フォークリフトに比べて免許不要・走行幅が狭いためラックに回せるスペースが多くなるという利点があります。
これらの製品を併用導入することで、高層ラックへの入れ替え・工事にかかるコストやロスタイムなどを削減しつつ、上部空間を有効活用できます。eコマース倉庫のような、多品種少量の保管が必要な倉庫に適しています。
≫高さロスでお悩みのお客様は 、以下の資料をDLし実際の効果をご確認下さい。
③山欠けロス
山欠けロスとは、保管棚の中のスペースを十分に活用できていないことによって生まれる無駄なスペースのことです。
なぜ山欠けロスが起きるのか
- 保管した商品と棚板の間に隙間がある
- 定位置管理が徹底されていない
- 商品の入出庫ルールが曖昧
- どこに保管するのかを担当者ごとの判断に依存している
こういった倉庫・工場では棚ごとに保管の偏りやデッドスペースが生まれやすく、ムダの多い状態となります。荷姿が長尺な商品を横置きしている場合なども、この山掛けロスが発生している可能性があります。
放置するとどうなるか
- 空きスペースがあるのに新規保管ができない
- 在庫の探索時間が増加する
- 在庫過多や欠品の原因になる
改善策
山欠けロスをなくすためには、商品の置き方を変えて、保管棚を整理整頓する必要があります。
▼具体例
- 棚の高さ・長さに合わせて、荷姿が似た商品を同じ場所に保管する
- 荷姿に合わせた棚を導入する保管物が流動的な場合は、荷姿・保管量に合わせて間口を変更できる棚を導入する
- ロケーション管理の導入
- 入出庫ルールの標準化
実務での対処例
棚ごとに保管品目を固定し、その高さに合う棚を導入→ 棚の中のデッドスペースが解消
★事例を詳しく見たい場合はこちらの資料をダウンロードください。
改善に役立つ製品
山欠けロスの解消には、保管棚の間口・形状やレイアウト変更を柔軟にできる製品が役立ちます。
例として、『パレットラック』や『Jシェルフ』『カートンボックス』などの製品が挙げられます。
▼パレットラック

パレットラックは、工場・倉庫でのパレット商品の保管に適したラックです。
商品の大きさや重量、フォークリフトの仕様などによって、縦・横・高さ・段数を自由に設計できます。
▼Jシェルフ(中量ラック)+カートンボックス

非パレットの中軽量保管向けで、スチールでの製作も可能ですが、棚板を樹脂に変更することでより棚替えが手軽に行えます。細かいパーツの保管に適した『カートンボックス』を活用することで、多品種の商品を効率よく格納できます。
ラック内スペースの改善事例はこちらのページでも紹介しています。
まとめ
この記事では、工場・倉庫内のスペースロスについて以下の内容を解説しました。
- 3つのスペースロス
- スペースロスの改善策
- ジャロックのおすすめ製品
工場・倉庫におけるスペース不足の多くは、棚の使い方に起因しています。
「平面ロス」「高さロス」「山欠けロス」の3つを正しく把握し、それぞれに適した対策を行うことで、保管効率は大きく改善できます。
ジャロックでは、保管機器やその周りの荷役・搬送機器など、さまざまな物流改善機器を貴社の課題に合わせてご提案いたします。工場・倉庫のスペースロスを解消したい企業さまは、お気軽にお問い合わせください。
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