【工場・倉庫】保管棚で発生する3つのスペースロスと改善策
工場・倉庫では、商品を保管するスペースの確保が欠かせません。
限られた敷地面積・保管棚のスペースを有効活用するには、棚の配置やモノの置き方などに工夫が必要です。工場・倉庫の保管効率が高まれば、荷物搬送や在庫管理などの業務の効率化にもつながります。
しかし、「現状のレイアウトでスペースロスが生まれている」「保管効率を高める方法が分からない」とお悩みの現場管理者の方もいるのではないでしょうか。
この記事では、工場・倉庫で生まれやすいスペースロスと、保管スペースを有効活用するための改善策について解説します。
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3つのスペースロスと改善策
工場・倉庫の保管効率を高めるには、商品の出荷頻度や荷姿、作業方法に合わせた棚の配置・レイアウトがポイントです。
以下の3つのスペースロスが発生していないか確認するとともに、スペースロスに応じた改善策を講じる必要があります。
①平面ロス
平面ロスとは、工場・倉庫の広さに対して、棚や商品などのモノが置かれていない、あるいは搬入機器の選択ミスによって通路が広くなっていることで生まれるスペースのロスのことです。
一般的な工場・倉庫の場合、約40%のスペースが通路として利用されています。平面ロスが発生しやすい状況として、通路幅が必要以上に広い、フォークリフトを利用している、出荷頻度が異なる商品を同じ棚に保管しているなどが挙げられます。
改善策
平面ロスを改善するには、工場・倉庫の敷地面積に対して、モノの占有率を高める必要があります。
▼具体例
- 出荷頻度が低い商品・高い商品の保管場所を区別する
- 棚のレイアウトを見直して、棚数を増やす
- 通路幅を縮小できる搬入機器を導入する
改善に役立つ製品
平面ロスの解消には、大量のパレットを詰め込めるパレットラックや自動倉庫システムなどの導入が挙げられます。
『ジャロック』では、『シャトルランナー®』や『ローラースルーラック』『ドライブインラック』『手動式移動ラック』『電動式移動ラック』などの製品を展開しています。
▼シャトルランナー®
シャトルランナー®は、自走するリフト機能をもった“シャトル”がパレットを持ち上げて搬送する格納システムです。
移動ラックのような間口移動を必要としないため、大量の保管スペースを確保できるうえに、保管効率の向上も期待できます。また、フォークリフトで工場・倉庫内を往復する必要がなくなることで、作業効率の向上や省人化などにもつながります。
▼ローラースルーラック
ローラースルーラックは、通常のパレットラックと異なり、傾斜コンベアによってパレットを自動で搬送します。これにより、フォークリフトの通路を削減できるため、保管スペースを大幅に拡大できます。
自動倉庫や、電動式の流動ラックと比べて、電気やエアーといった動力を使用しないためランニングコストが不要で維持費が掛かりません。
≫保管スペースや入出庫時の課題を解決した事例を以下の資料にてご確認下さい。
②高さ(上部空間)ロス
高さ(上部空間)ロスとは、高さ方向(上部)に空間があり、立体空間を有効活用できていないことによって生まれるスペースのロスのことです。
段積みの高さが低い、保管棚の積み上げスペースが空いている、天井と棚の間に空間ができているといった工場・倉庫は、高さ(上部空間)ロスが発生している可能性があります。
特に、倉庫は階高が大きくなっているため、上部空間を有効活用できていないケースも少なくありません。
改善策
高さ(上部空間)ロスをなくすためには、保管棚の収納効率を高めるほか、荷役機器・棚の見直しによって積み上げの高さを増やす必要があります。
▼具体例
- 高層ピッキングが可能な機器で、狭い通路を確保したまま高い場所への積み上げに対応する
- 工場・倉庫の階高に対応した保管棚を導入する
- 保管棚の高さに合わせて商品の保管場所を見直す
改善に役立つ製品
工場・倉庫内にある保管棚の高さ(上部空間)ロスを解消するには、高さに対応できる保管棚の増設・導入が有効です。
たとえば、『タナTSumU®(タナツム)』や『ハイピックランナー®』などの製品が挙げられます。併用することでより効果的な運用が可能です。
▼タナTSumU®(タナツム)&ハイピックランナー®
タナTSumU®(タナツム)は、既存の保管棚の上部に増設できるラックのことで、ハイピックランナー®は、幅80cmで狭い通路をとおり、5mの高さのラックから直接ピッキングできる高所ピッキング台車です。
これらの製品を併用導入することで、高層ラックへの入れ替え・工事にかかるコストやロスタイムなどを削減しつつ、上部空間を有効活用できます。eコマース倉庫のような、多品種少量の保管が必要な倉庫に適しています。
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③山欠けロス
山欠けロスとは、保管棚のスペースを有効活用できていないことによって生まれる無駄なスペースのことです。
棚に保管した商品と商品の間に隙間がある場合や、荷姿が長尺な商品を横置きしている場合などは、山欠けロスが発生している可能性があります。
改善策
山欠けロスをなくすためには、商品の置き方を変えて、保管棚を整理整頓する必要があります。
▼具体例
- 商品を保管する間隔を縮小する
- 棚の高さ・長さに合わせて、荷姿が似た商品を同じ場所に保管する
- 荷姿・保管量に合わせて間口を変更できる棚を導入する
改善に役立つ製品
山欠けロスの解消には、保管棚の間口・形状やレイアウト変更を柔軟にできる製品が役立ちます。
例として、『パレットラック』や『Jシェルフ』『カートンボックス』などの製品が挙げられます。
▼パレットラック
パレットラックは、工場・倉庫でのパレット商品の保管に適したラックです。商品の大きさや重量、フォークリフトの仕様などによって、縦・横・高さ・段数を自由に設計できます。
また、樹脂の棚板を自由にレイアウト変更できる『Jシェルフ』と細かいパーツの保管に適した『カートンボックス』を活用することで、多品種の商品を効率よく格納できます。
まとめ
この記事では、工場・倉庫内のスペースロスについて以下の内容を解説しました。
- 3つのスペースロス
- スペースロスの改善策
- ジャロックのおすすめ製品
平面・上部空間・山欠けロスを解消するには、商品の占有率を高めるほか、棚の空きスペースや天井との上部空間を有効活用することがポイントです。
また、スペースロスの解消に役立つ方法として、通路幅の縮小や間口変更などが可能な製品の導入が挙げられます。保管する商品の量・大きさや、工場・倉庫内の敷地面積、出荷頻度などに応じて適した保管製品を検討することが重要です。
『ジャロック』では、管機器や荷役・搬送機器などのさまざまな製品を、貴社の課題に合わせてご提案いたします。ジャロックの登録商標であり、特許申請中の『タナTSumU®(タナツム)』なら、上部空間を有効活用するためにラックを増設して、高層ラックに変えられます。
工場・倉庫のスペースロスを解消したい企業さまは、お気軽にお問い合わせください。
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問い合わせリンク:https://www.jaroc.com/contact |