テーブルリフトは簡易リフトとは違う?導入前の注意点を解説

物流倉庫や工場内では、多くの事業所が「昇降機」や「リフター」と呼ばれる設備を導入しています。その中で、今でも広く使われている昇降機のひとつがテーブルリフトです。

しかし、一部のテーブルリフトにおいては、構造上事故リスクの高い使い方をされていたものも少なくなく、一時期法規制の対象となっていました。
弊社では2025年末の再度の法改正を受けて、「テーブルリフトは簡易リフトの規格内でなら対応可能」としていますが、「簡易リフトって昇降機とは違うの?」「テーブルリフトは簡易リフト扱いになるの?」という疑問を持つ方も増えています。


そこで本記事では、テーブルリフトと簡易リフトの違いや、混同しやすいポイントについてわかりやすく解説します。

 

目次[非表示]

  1. 1.テーブルリフトとは?
  2. 2.簡易リフトとの違いは?
    1. 2.1.テーブルリフトは製品名、簡易リフトは法令上の分類名
    2. 2.2.簡易リフトの用途は「上下階搬送」、テーブルリフトの用途は「荷役補助」
  3. 3.テーブルリフトと簡易リフトを比較すべき理由
    1. 3.1.従来のテーブルリフトは危険とされている
    2. 3.2.今から導入する場合はどうすればいい?
    3. 3.3.簡易リフトは「比較的設置しやすい昇降機」
  4. 4.よくある誤解
    1. 4.1.今使っているテーブルリフトは使い続けていて良い?
    2. 4.2.エレベーターの代わりに使用できる?
    3. 4.3.簡易リフトの代わりに使用できる?
    4. 4.4.人が乗らなければ大丈夫?
  5. 5.まとめ:テーブルリフト導入の際は規格を要確認
    1. 5.1.垂直搬送ソリューションの最新トレンド

テーブルリフトとは?

テーブルリフトは、荷物や作業台を上下させるための昇降設備です。
シザーリフト、テーブルリフター、リフトテーブルとも呼ばれ、パンタグラフ状の機構によってテーブル(台)が上下する構造が一般的です。

特に油圧式のテーブルリフトは低コストで重量物の垂直搬送ができることから、物流現場ではトラックへの荷物の積み込みや、倉庫内での荷物の上下移動などでよく使用されています。

 

 

簡易リフトとの違いは?

その一方で、テーブルリフトと近い昇降機として挙げられるものに「簡易リフト」があります。

両者はともに昇降機ではありますが、以下のような違いがあります。
 

テーブルリフトは製品名、簡易リフトは法令上の分類名

「簡易リフト」は、労働安全衛生法で定義されている法令上の分類です。

一方、「テーブルリフト」は一般的な昇降機の名称であり、法規的に統一された定義があるわけではありません。そのため、テーブルリフトという名称で呼ばれていても、法令上は簡易リフト、エレベーター、あるいは小荷物昇降機など、用途や規格によって別の昇降機として扱われる場合が多いです。

 

簡易リフトの用途は「上下階搬送」、テーブルリフトの用途は「荷役補助」

簡易リフトとテーブルリフトのもうひとつの大きな違いは、用途です。

簡易リフトは、「荷物を載せる昇降かご」であることが前提であり、荷物を上下階へ搬送することを目的とした昇降機です。

一方、テーブルリフトは、上下階へ搬送する設備というよりも、「荷物や作業位置の高さ調整を行うための補助設備」として使用されます。つまり、 設備として重点を置かれている部分が異なります。

項目 テーブルリフト

簡易リフト

 使用目的  荷役補助・高さ調整

上下階搬送

 主な用途  積み込み・段差解消  工場・倉庫で使用
構造  テーブル昇降式 かご・昇降路を伴う
 人の搭乗  不可な場合が多い  不可

 

 

★見た目で誤解するケースもある

一般的なテーブルリフトはテーブル、パンタアーム、昇降台から構成されていて、扉とカゴがついていることが前提の簡易リフトとは構造が異なるものが多いです。
しかしその一方で、囲いや柵が付いた大型のテーブルリフターもあるため、実質的にはエレベーターや簡易リフトと言うべきものをテーブルリフターと認識していたり、「どれなのかわからない」と感じたりするケースも少なくありません。

 

 

テーブルリフトと簡易リフトを比較すべき理由

先に解説した通り、基本的にテーブルリフトと簡易リフトは用途が異なります。

ではそもそもなぜこんな話をするのかというと、一般的にテーブルリフトとされるものを今から導入する場合、注意すべき点が多くあるためです。
  

従来のテーブルリフトは危険とされている

導入時期が古いテーブルリフトの中には、「荷役補助」ではなく簡易リフトと同じように「台車やものの昇降目的」で運用されているものがありました。これらは現在の基準では非常に危険とされるものが多く、実際に重篤な事故も過去に起きています。
 
※平成24年には埼玉県で、テーブルが1階にある状態で2階昇降口の横開きシャッターを開いてテーブルまで転落して死亡する事故も発生しています。

 

今から導入する場合はどうすればいい?

現在の法規で定められた基準―簡易リフトやエレベーターの基準に沿って設置することが求められます。特に、

 

・フロア間搬送を行いたい
・継続的に上下階へ荷物を搬送したい
・昇降路を伴う設備として運用したい

 
といった場合は、昔のようなテーブルのみの形状では導入できない場合があることも考慮した方がよいでしょう。どういう規格で設置するべきか、専門業者によく確認する必要があります。

 

各昇降機や簡易リフトの設置規格については以下のコラムをご覧ください。 

簡易リフトは「比較的設置しやすい昇降機」

「従来通りのテーブルリフトが設置できない」という視点で考えた場合、候補に挙がる昇降機のひとつが簡易リフトです。

「人が乗らない」「特定の業種のみ設置可」「カゴサイズに制約がある」という前提はありますが、エレベーターのような厳格な設置基準が必要なく、法定点検が不要とされている点(※定期点検は必要)、垂直搬送機などと比べ省スペースで設置できる点などから代替機としては有力です。
ただし、用途や載せるものによって最適な昇降機は異なりますので、専門業者の意見も取り入れて柔軟に検討すべきと言えます。

 

 

よくある誤解

テーブルリフト運用の際、誤解されがちなポイントを以下に解説します。

 

今使っているテーブルリフトは使い続けていて良い?

設備の構造や使用状況によって異なります。
現在使用中の設備について不安がある場合は、専門業者へ確認することをおすすめします。

 

  

エレベーターの代わりに使用できる?

一般的なテーブルリフトは、エレベーターと同じ用途で設計されてはおらず、安全面や強度面をクリアできていないものも多く存在します。人が乗る場合は建築基準法・労働安全衛生法などで定められた基準を満たしているかよくご確認ください。
基準を満たさないままの使用は事故の原因になるだけではなく、行政から安全面で是正や入れ替えを指摘される可能性があります。
ジャロックでは既存リフトの入れ替えも承っておりますので、安全面で指摘を受けた場合はお気軽にご相談ください。

 

 

簡易リフトの代わりに使用できる?

上下階搬送を主目的とする場合は、テーブルリフトで置き換えられるとは限りません。

①何を搬送するのか
②どのような運用を行うのか
③将来的な使い方はどうか

まで含めて検討することが重要です。

  

 

人が乗らなければ大丈夫?

これも単純に考えてしまいがちですが、構造や使用方法によっては別途昇降機の安全規格を遵守する必要があります。また、昇降時に乗り込んでいなくても台車でリフト上を通過したり、積み込み時に台の上に乗るなど、実質「人が乗ってしまっている」タイミングがないかは注意が必要です。
 

 

まとめ:テーブルリフト導入の際は規格を要確認

テーブルリフトは、荷役作業の負担軽減、作業高さの最適化、段差解消、積み込み補助など、作業改善を目的とする場面で効果を発揮します。

一方で、上下階搬送を主目的とする場合は、安全面から簡易リフトや垂直搬送機など、法令で定められた規格に沿うことを求められるケースもあります。

そのため、設備名称だけで判断するのではなく「どのような用途で使いたいか」を基準に検討することが重要です。

テーブルリフト・簡易リフト・垂直搬送機など、どの設備が適しているかわからない場合は、専門業者へ相談することをおすすめします。ジャロックでも随時ご相談に乗っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

株式会社ジャロック

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    電話番号     :0120-70-3810(受付:平日 9時〜18時)

 
 
 
 

垂直搬送ソリューションの最新トレンド

ジャロックで取り扱っている昇降機の一覧です。ぜひご覧ください。

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