【工場・倉庫向け】熱中症予防だけじゃない!大型ファン導入による省エネ効果と選定ポイント

工場や倉庫の作業現場では、特に夏場における暑さ対策とコスト削減が喫緊の課題となっています。熱中症予防に効果的なイメージがある「大型ファン」ですが、実はエネルギーコスト削減にも効果を発揮できる側面を持っています。本コラムでは、その効果とファンの選定ポイントについてご紹介いたします。

目次[非表示]

  1. 1.工場でエネルギーコストが高騰する理由
    1. 1.1.要因① 夏は暑く、冬は寒い構造
    2. 1.2.要因②エアコンが行き届かないエリアも
    3. 1.3.熱中症予防だけではなく、「省エネ」もカギ
  2. 2.工場における大型ファンの効果と重要性
    1. 2.1.電気代の削減
    2. 2.2.湿気対策、換気効果
    3. 2.3.生産性の向上
  3. 3.省エネ効果も視野に入れた大型ファンの選定ポイント
    1. 3.1.適切な風量調整が可能か
      1. 3.1.1.スポットクーラーでも可能?
    2. 3.2.効率的に温度を均一化できるか
    3. 3.3.作業環境の改善と労働者のパフォーマンスが向上できそうか
    4. 3.4.メンテナンス性と耐久性に優れているか
    5. 3.5.その他
      1. 3.5.1.期間限定の運用ならレンタルも選択肢に
  4. 4.まとめ


工場でエネルギーコストが高騰する理由


要因① 夏は暑く、冬は寒い構造

工場や倉庫などは天井が高い事が多く、場所によって気温差が大きくなりやすい構造です。

こういった建屋では冷たい空気が1カ所にたまりやすく、空調をつけていても作業者のいる場所の室温が下がらないといったことが起きがちです。


下の図は日本生気象学会が発表した室内用の熱中症危険度の指標です。これによれば、25℃程度の気温でも、湿度や環境によって熱中症リスクの高い危険ラインまで達する可能性があることがわかります。

(出典:日本生気象学会-日常生活における熱中症予防指針_ver_4より一部編集)


真夏の工場や倉庫内の室温は40度を超えることもあり、熱中症リスクはより危険なレベルまで高まりやすいため、気温だけで判断するのではなく、こういった指標ベースでの対策が必要です。

また冬場は反対に、暖房の空気が天井付近に逃げてしまい、作業エリアが寒いまま暖まらないといったことも起きやすいです。



要因②エアコンが行き届かないエリアも

大型設備などが設置してある場合、風の流れが遮られ空調が均一に行き渡りにくいケースも起きやすいです。機器自体の熱で建屋が暖められてしまう事もあり、夏場の室温上昇に繋がります。



熱中症予防だけではなく、「省エネ」もカギ

上記の課題をエアコンやヒーターのみで解決しようとすると、必要以上に空調を使用するためエネルギーコストが高騰する要因となります。
特に夏場においては、熱中症予防が急務である一方で、電力消費の節約は重要な要素です。

(出典:資源エネルギー庁推計)


資源エネルギー庁の資料によれば、一般的な工場の電気使用量の内訳のうち、一番大きい割合を占めるのは生産設備の83%です。
しかし、節約目的での生産設備の省エネ機器への交換は、コストも手間の面から実現が難しい場合も多いため、その他の部分でのコストカットが重要になってきます。

そのため、夏場の熱中症予防は暑さ対策だけではなく、空調費低減目的の「省エネ」も非常に重要なカギとなります。
 
大型ファン(HVLSファン)は、そんな「熱中症予防」と「省エネ」の側面を両立することができます。次章で詳しく解説していきます。



工場における大型ファンの効果と重要性

大型ファンというと熱中症対策効果が注目されがちですが、空気を均一化できる側面から、それ以外にも多くの利点があります。


電気代の削減

前章で挙げた通り、1つ目は電気代の削減に繋がることです。
大型ファンで建屋内の空気を効率的に循環すれば、冷暖房の使用頻度や強度を抑え、使用を最適化できるため省エネにも繋がります。

ファン自体は少ない消費電力で運用可能なのも良い点です。例えばジャロックの取り扱う「リボリューションファン 」の場合、ドライヤー1台分程度と低く、空調費を圧迫しません。

工場や倉庫においては単熱中症予防だけではなく、コスト削減の面でも非常に有効な対策となります。



湿気対策、換気効果

2つ目は湿気対策効果です。大型ファンによる空気の循環により、梅雨の季節や海沿いの現場など湿気の多い場所では、単に建屋の快適さを保つだけではなく、商品の防錆、防カビ、段ボールの水膨れなどを防ぎ、商品を守ります。



生産性の向上

また、暑さ対策を怠るとその過酷な環境から従業員の健康被害や離職に繋がりやすく、新たに職員を募集しても集まらないといった悩みを抱えた現場も多くあります。
作業現場における温度管理は非常に重要で、NASAの研究によると「85度F(約30度)の気温下では作業生産性が18%低下し、その精度は40%も低下する」と報告されています。

大型ファンによって工場内の気温差を均一化し、いつでも快適な労働環境を整えることで、こういった作業者の負担を解消し、雇用保持や作業効率の向上にも期待できます。


リボリューションファン(HVLSファン)

このように、熱中症対策だけでなく、電気代の削減や生産性向上といった多面的な効果で大型ファンは工場の運営を支え、持続可能な作業環境を確立することができます。



省エネ効果も視野に入れた大型ファンの選定ポイント

では、「熱中症対策」と「省エネ」を両立したファンとは、どういったものを選べば良いのでしょうか。適切な選び方を以下に解説します。



適切な風量調整が可能か

まず、羽の回転速度を調整できるかは重要なポイントです。
効果的な空気循環を実現するためには、作業エリアの広さや配置に合わせて風の流れを作ることが重要です。速度調整が細かくつけられるファンなら、状況に応じて適切な量の風を送ることが可能となり、省エネ効果を最大限に引き出すことができます。


スポットクーラーでも可能?

なお、ライン工場など作業エリアが限定的で、作業者がその場からあまり動かない現場においては、スポットクーラーでも十分な効果が得られる場合があります。

そうでない現場の場合は、大型ファンの方が適しています。詳細はこちらをご覧ください。


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効率的に温度を均一化できるか

室温の均一化は大型ファンの最大の特色であり、これが省エネに繋がります。
選定時には、ファンがカバーする範囲と、範囲内にまんべんなく風が行き渡っているかを詳細に検討する必要があります。

自分で見極めるのが困難な場合は、既存の設備やレイアウトを考慮し、最もパフォーマンスの良い場所に設置を提案できる業者を選定する必要があります。



作業環境の改善と労働者のパフォーマンスが向上できそうか

「作業者自身が快適に感じるか」「作業の邪魔にならない運用ができるか」も重要な選定ポイントです。高性能なファンでも作業者が涼しさを体感できなかったり、制御が複雑だったりするようではモチベーション向上に繋がりません。
運用ベースで従業員の負担にならない商品を選びましょう。



メンテナンス性と耐久性に優れているか

大型ファンの中には「メンテナンス不要」とうたっているものも多いですが、地震の多い日本では、ファン自体には問題なくとも振動などで施工箇所のボルトがゆるみ、落下リスクが増すことが充分起こり得ます。そのため、定期的なメンテナンスや導入後のサポートに対応してもらえるかも選定ポイントのひとつです。

また、長期間にわたって安定した性能を発揮できる製品を選ぶことも重要です。これにより、運用コストを低減し、投資の長寿命化を図ることができます。



その他

ほか、どの効果を重視するか、もともとの予算なども選ぶ基準となりますので、販売元に確認してみましょう。改善事例なども参考にしてみると良いでしょう。


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リボリューションファンは2015年の販売開始以来、工場・倉庫などをはじめ多数の実績があります。特殊な施工やアフターサービスも対応!詳しくは下記の資料でご確認下さい。


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期間限定の運用ならレンタルも選択肢に

貸倉庫など永続的な導入が難しい所ではレンタル利用なども選択肢にあがります。
リボリューションファンの場合はレンタル契約にも対応していますので、気になる方はレンタルについての案内をご覧のうえ、お問い合わせください。



まとめ

リボリューションファン

今回はコスト削減にも効果のある大型ファンの効果と、その選定ポイントについてご紹介しました。
工場や倉庫のような建物では空調だけで均一な風を届かせることは難しく、エリア全体を快適な温度に保つのは難しいのが実情です。

今夏も厳しい暑さが予想されます。本格的な夏シーズンを迎えるにあたって、大型ファンの導入をぜひご検討いただければ幸いです。



 
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ジャロックが販売する「リボリューションファン」は、熱中症予防とエネルギーコスト削減に効果的な倉庫・工場向け大型ファンです。

全世界で50か国以上、累計で38,000台以上導入されており(※2023年末時点)、ジャロックでも長年多くの現場でご提案し、採用いただいています。

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熱中症対策以外にも、ジャロックでは日々さまざまなソリューションをご提案しています。物流改善でお困りの際はお気軽にご相談ください。



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    電話番号     :0120-70-3810(受付:平日 9時〜18時)





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