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なぜ“物流現場向け”業務用スポットクーラーを自社開発したのか?『涼王』開発秘話

近年、日本の夏の暑さは年々厳しさを増しており、過去最高の気温を更新し続ける異常気象が日常化しています。

特に広い空間を持つ倉庫や工場では、空間全体をエアコンで冷やすことが難しく、作業者をピンポイントで冷却できる業務用スポットクーラーの普及が急速に高まっています。ここ数年、ジャロックでも多くのお客様へ業務用スポットクーラーを提案・導入してきました。

その一方で、実際の現場では、「もっとこうだったら使いやすいのに」という現場のリアルな声も数多く寄せられていました。

 

それはなぜなのか?本コラムでは、従来の業務用スポットクーラーが抱えていた課題と、解決するために自社開発した新型業務用スポットクーラー『涼王(Cool King Swing)』の開発秘話、これまでの常識を覆す数々の改良ポイントを解説します。

目次[非表示]

  1. 1.従来の業務用スポットクーラーに潜んでいた”課題”
    1. 1.1.冷やせる範囲が狭い
    2. 1.2.操作のたびにスポットクーラーまで行くのが面倒くさい
    3. 1.3.後方を通ると熱い
    4. 1.4.メンテナンスや掃除がしにくい
    5. 1.5.移動(運搬)が大変!
    6. 1.6.耐久性に不安がある!
  2. 2.ジャロックの決意:市場に無いなら自分たちで作ろう!
  3. 3.『涼王』が実現した7つの解決策・改良ポイント
    1. 3.1.スイング機能で「点で冷やす」から「エリアを冷やす」に転換
    2. 3.2.リモコン標準装備で遠隔操作が可能に
    3. 3.3.上向き排熱ルーバーで本体周辺の熱だまりを解消
    4. 3.4.手で外せるフィルターで日々の清掃・メンテナンスが容易に
    5. 3.5.フォークリフト直接運搬&路線便配送可能
    6. 3.6.パナソニック製 高耐久コンプレッサーを採用
    7. 3.7.防水仕様で水がかかっても安全
  4. 4.まとめ
    1. 4.1.ぜひJTTCで『涼王』の圧倒的な冷却力を体感ください!
  5. 5.関連コラム
 
 

従来の業務用スポットクーラーに潜んでいた”課題”

  

倉庫・工場でスポットクーラーが広く普及した背景には、長年夏の現場の暑さが問題となっていたことがあげられます。20256月に労働安全衛生規則が改正され、職場における熱中症対策が「罰則付きで義務化」されたことの影響も考えられます。

 

ジャロックでも「作業現場の暑さをどうにかしたい」というお問い合わせを多くいただき、スポットクーラーを多数納品してきました。特にここ数年は夏前にレンタル用の在庫切れとなることが当たり前となっていました。

 

しかし、現場で実際に使われる中で、さまざまな不満の声も聞かれるようになりました。

 

★大型スポットクーラーの多くは「農業用」だった

 

その大きな理由は、市場に流通している大型スポットクーラーの多くが、もともと農業用として開発された製品の転用だったためです。

主にビニールハウスでの過熱対策用途を前提に設計されていたため、物流倉庫や工場など、全く異なる環境下では使いにくいと感じるケースが発生していました。

具体的にどのような課題があったのか、現場のリアルな声を見ていきましょう。

 

冷やせる範囲が狭い

「風は強いけれど、一直線にしか飛ばないから、複数の作業員を同時に冷やすことができない」

 

ビニールハウスでは、端から奥に向かって一直線に冷気を届けられる距離が最優先であり、横に広く風を散らして複数の「人」を冷やすことを想定していませんでした。

倉庫や工場では人が動きながら作業するため、ではなくエリアを冷やしたいというニーズが強くあったのです。

 

操作のたびにスポットクーラーまで行くのが面倒くさい

「わざわざ本体の場所まで歩いて操作しに行くの?」

という声も多くいただきました。業務用スポットクーラーで冷たい風を送れる範囲は最大50m。作業場所からかなり離れた場に設置されるケースも多いです。

 

ビニールハウスで使用する場合は、朝にハウスの様子を見に行くタイミングで入口付近に設置したスポットクーラーの電源を入れた後はつけっぱなしにしておき、日暮れに止めて撤収する運用が基本のため想定されておらず、使いにくさに繋がっていました。

 

後方を通ると熱い

比較的狭い事業場では「正面にいるスタッフは涼しくなるけれど、スポットクーラーの後方に回ると排気熱でかえって周囲が熱くなる」という声もいただきました。

 

農業用途では本体後方に人が滞在することを想定していなかったため、排熱対策が十分ではなかったのです。

 

メンテナンスや掃除がしにくい

空調機器のフィルターは空気中の塵埃等を取り除く役割を果たしており、クリーンな空気を循環させる役割を果たしています。
フィルターは塵埃を巻き込んでいくため定期的に清掃することは人を冷やす空調機器では当然とされています。

 

しかし農業用途で開発された業務用スポットクーラーではクリーンな空気を循環させる必要性が薄く、フィルターを簡単に外せないことを不便に感じるお客様もいました。

 

移動(運搬)が大変!

業務用スポットクーラーは100kgを超える製品も多く、「別の作業エリアや別の拠点に移動しようとしたら、かなり大変だった」というお声も複数いただきました。
 

倉庫や工場ではレイアウト変更などで配置を変更する機会も多くあります。特に段差を超える際などは、複数人で持ち上げる必要があり、安全面でも課題がありました。

また、拠点間で移動するためには基本的にトラックをチャーターして配送する必要があり、それが課題となっている現場もありました。

 

耐久性に不安がある!

その他にも、「屋外では使えなかった」「コンプレッサーが海外製で動作が不安定」など、耐久性に関するご意見もありました。

 

ジャロックの決意:市場に無いなら自分たちで作ろう!

ジャロックは物流現場の声を聞き、お困りごとを解決する会社であるという自負があります。

夏の暑さ対策でこれだけ喜ばれている業務用スポットクーラーに対して、これだけ様々な声をいただいているのに何もしないわけにはいかない、そう考えました。

しかし、現場の声に応えてくれるような商品は当時市場には存在しませんでした。

 

 

だったら自分たちで作ろう!

 
 

そう考え、202512月、物流倉庫や工場で働く「人」を冷やすことを前提とした新しい業務用スポットクーラーの開発をスタートしました。

★コンセプトは「人を冷やす設備として、当たり前に必要な機能を、当たり前に搭載する」

 
開発コンセプトは非常にシンプルです。

農業用の転用ではなく、「工場や倉庫で働く『人』を冷やすため」に設計をゼロから見直しました。

試行錯誤を重ねた末に2026年に完成したのが、ジャロックオリジナルの自社開発商品、新型業務用スポットクーラー「涼王(Cool King Swing)」でした。

 

『涼王』が実現した7つの解決策・改良ポイント

涼王(Coolkingswing)

「涼王」は従来の業務用スポットクーラーが抱えていた課題をクリアし、倉庫や工場の現場で今まで以上に喜んでいただける画期的な機能を実現しています。

 

スイング機能で「点で冷やす」から「エリアを冷やす」に転換

「涼王」最大の特長は、自動スイング機能(左右への首振り機能)を搭載したことです。

これまでの直線的な風ではなく、左右にスイングすることで、広範囲に冷風を均一に散らすことが可能になり、より多くの作業者を同時に冷やすことができるようになりました。

最大50m先まで届く強力な送風能力(最大約82.0㎥/分、体感温度-13℃)はそのまま、広範囲に風を届けられるよう設計されています。

涼王(Coolkingswing)

 

【比較:従来品と涼王で50m先に設置した紙がどれだけ動くか】

リモコン標準装備で遠隔操作が可能に

 

手元のリモコンで電源ON/OFFや風量調整、スイング操作が可能です。

広い庫内での作業中、わざわざ本体まで歩かなくても空調を調整できるため、現場での使いやすさが大きく向上しました。

 

上向き排熱ルーバーで本体周辺の熱だまりを解消

排熱を上方向へ逃がす「上向きルーバー」を本体後方に標準装備。

室外機・室内機一体型の弱点である本体周辺の熱だまりを抑え、狭い現場でも使いやすい構造を実現しました。

 

手で外せるフィルターで日々の清掃・メンテナンスが容易に

フィルターをお客様自身の手で簡単に取り出し、清掃、交換ができるよう設計を大幅に変更しました。

いつでも清潔な状態を保つことができ、長期間安定して使用できます。

涼王(Coolkingswing)

 

フォークリフト直接運搬&路線便配送可能

本体下部にはフォーク差し込み部を設置し、搬送性を向上。

さらにカゴ台車サイズに収まる設計とすることで、クロネコヤマトのJITBOX輸送にも対応しました。

これは物流現場を知り尽くしたジャロックならではの工夫です。

 

パナソニック製 高耐久コンプレッサーを採用

「涼王」の心臓部であるコンプレッサーには、パナソニック製のものを採用。

高温環境下での長時間運転でも故障のリスクを大幅に低減し、高い耐久性と安定性を実現しています。

 
 

防水仕様で水がかかっても安全

IPX4相当の防水仕様および配管を出さない設計により、屋外での使用にも対応。※
トラックバースや荷捌き場など、さまざまな現場で活用できます。

※生活防水レベルのため、完全防水ではありません。IPX基準については別途ご確認ください。

 

まとめ

『涼王(Cool King Swing)』は、単なる業務用スポットクーラーではありません。

現場で働く人の声を聴き、使いにくさを一つひとつ見直して開発された“物流現場のためのスポットクーラー”です。

 

農業用の枠に囚われていた業務用スポットクーラーの常識を打ち破り、物流現場で働く人を冷やすために生み出された涼王は、皆様の現場の熱中症対策を劇的に変える頼もしい味方となるはずです。

  

業務用スポットクーラーの導入をお考えの方は、ぜひご検討ください。


ぜひJTTCで『涼王』の圧倒的な冷却力を体感ください!

 

埼玉県新座市にあるジャロックのショールームJTTC(ジャロックトレーニングセンター)」にて、今回ご紹介した『涼王』を展示しています。

50m先まで届く大風量や、冷却効果も実際にご体感いただけます。

 

ご希望の方は、下記リンク先よりお気軽にお申込みくださいませ。

ジャロックショールーム「JTTC TOKYO(埼玉県新座市)」詳細・予約フォーム

https://www.jaroc.com/about_us/showroom

導入に関するご相談・お見積りはこちら(現地調査無料)
 

     お問い合わせフォーム:https://www.jaroc.com/contact    
     電話番号      :0120-70-3810(受付:平日 9時〜18時)

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