倉庫中二階とは?倉庫増設時の注意点やおすすめのソリューション

倉庫の拡大を計画する際、上部空間のデッドスペースを有効活用できる中二階を設置するという選択肢があります。

倉庫中二階は、倉庫内を2層に分ける立体架台を設置することで、新たな収納スペースを確保できます。中二階で倉庫を増設する際、規模によっては建築確認申請が必要になりますが、より柔軟かつ手軽に設置できるユニットメザニンラックという手段もあります。

この記事では、倉庫中二階の特徴や中二階設置時の注意点、おすすめのソリューションを詳しく紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.上部空間を活かせる倉庫中二階とは
  2. 2.倉庫中二階増設に伴う注意点
    1. 2.1.①建築基準法に準拠する
    2. 2.2.②建築確認申請の有無
  3. 3.倉庫の中二階・増設におすすめするユニットメザニンラックとは
    1. 3.1.ユニットメザニンラックの特徴
    2. 3.2.メザニンラックよりユニットメザニンラックをおすすめする理由
  4. 4.ユニットメザニンラックの導入ポイント
  5. 5.上部空間を活用した倉庫増設の導入事例を紹介
    1. 5.1.導入事例1:製造・販売業様
    2. 5.2.導入事例2:メーカー様(カスタマイズ事例)
  6. 6.まとめ


上部空間を活かせる倉庫中二階とは


中二階(ちゅうにかい)とは、建造物の主要な階層の中間に床を作って確保した保管スペースのことです

メザニンラックとも呼ばれる中二階は、多くが1階と2階の間に作られ、通常は階数として数えません。

倉庫中二階は、倉庫内に仮設の棚や移動ラック、架台などを設置して、倉庫の上部空間に保管スペースを作ったものを指します。

中二階は倉庫や工場の収納力を大幅に増やせる方法ですが、建築基準法に準拠した確認申請が必要です。



倉庫中二階増設に伴う注意点


これから中二階設置を検討されている物流企業様に 、必ず確認すべき注意点を解説します。

①建築基準法に準拠する

一定以上の規模で倉庫を増設する場合、『建築基準法』に準拠して、建ぺい率・容積率・高さ制限・既存不適格建築物などの要件を満たす必要があります

例えば、中二階(メザニンラック)の導入により、1階立ての倉庫が2階立て扱いになる場合や、敷地内に荷物保管用の物置を設置する場合などです。

また、下層部の照明設置などは安全性を高める目的として許容されています。


②建築確認申請の有無

建築基準法に準拠した倉庫の増設時は、自治体や民間の検査機関に対して、建築確認申請書を提出しなければなりません。

倉庫の増設時に建築確認申請書が必要になる基準は、『建築基準法6条』で以下のように定められています

  1. 延べ床面積が200㎡以上
  2. 木造建築物で3階建て以上か、延べ床面積500㎡以上で高さが13m以上、または軒の高さ9m以上
  3. 木造建築物以外の場合、2階建て以上または延べ床面積200㎡以上
  4. 上記以外の場合、都市計画区域、準都市計画区域、準景観地区、知事指定区域に該当する建築物


​​​​​​​上記の要件を満たすかどうかを素人が判断するのは難しいです。そのため、一般的には専門知識を持つ建築士が所属する建設会社に対して、代理申請を依頼することでトラブルを回避できます。



倉庫の中二階・増設におすすめするユニットメザニンラックとは


倉庫の収納スペースを上部空間に拡大したい場合、中二階(メザニンラック)よりも柔軟かつ手軽に設置できるユニットメザニンラックがおすすめです。

ここからは、ユニットメザニンラックの特徴やメザニンラックとの違いを解説します。



ユニットメザニンラックの特徴


ジャロックが提供するユニットメザニンラックは、天井の高い倉庫や工場を2層化する床を複数の棚を組み合わせて作り、上部空間を有効活用する組立式ラックです。

ユニットメザニンラックは組立式ラックのため、中二階のような建築物には該当しません。

基本となる5種類のユニットラックを必要な分だけ組み合わせて設置できるため、物流倉庫のスペースを有効活用できます。

ジャロックによるサポートで、あらゆる倉庫や工場に最適な形でユニットメザニンラックを導入することが可能です。

≫ ユニットメザニンラックの特徴と導入メリット



メザニンラックよりユニットメザニンラックをおすすめする理由

ユニットメザニンラックはメザニンラックと異なり、建築確認申請が必要ありません。 メザニンラックは建築基準法上では階・床とみなされ、建築物にあたります。 そのため、メザニンラックの設置には建築基準法に準拠した増床申請が必要です。

■中二階(メザニンラック)

メザニンラックは、柱・梁・床材・階段で構成されています。二階建ての倉庫に設置した場合、建築物に該当するため建物自体が三階建て扱いになります。



■ユニットメザニンラック

ユニットメザニンラックは、複数の重量棚で構成されています。建築基準法による建築物には該当しないため、建築確認申請は必要ありません。

多彩なラックの組み合わせにより、収納力アップが難しい環境の倉庫でも導入が可能です

他のラックや機構と組み合わせてレイアウト・カスタマイズができるため、保管量の増減が激しい倉庫などにおすすめされます。



ユニットメザニンラックの導入ポイント


ユニットメザニンラックは、以下のような課題を抱えている物流企業に適したソリューションです。

  • 商品が増えすぎて保管スペースの確保が難しい
  • 上部空間のデッドスペースを有効活用したい
  • 外部倉庫の商品を一つの倉庫に集約したい
  • 中二階の増設を検討したものの、建ぺい率と容積率が足りなかった


ラックパネル構造のユニットメザニンラックなら、小規模な倉庫から大規模な倉庫までニーズに合わせた設置が可能です

さらに、照明設備や消防設備、リフト(垂直搬送機)などのオプションを利用することで、より快適に保管・管理できるようになります。



上部空間を活用した倉庫増設の導入事例を紹介

ここからは、ジャロックのユニットメザニンラックを導入し、倉庫の増設を行なった企業様の事例を紹介します。


導入事例1:製造・販売業様

製造・販売業A社様は、新築倉庫の上部空間を有効活用できる方法をお探しになっていました。

既に設置してある棚のレイアウトをそのままに、新たに保管用のスペースを設けるためにジャロックのユニットメザニンラックを導入しました。



上記のように、動線確保のための柱の強度を残したまま、ユニットメザニンラックを設置し、間口の広いレイアウトを実現しています。

柔軟に組み立てられるユニットメザニンラックだからこそ、元々あった棚の移動を最小限を抑えながら、広いスペースを確保することができています



導入事例2:メーカー様(カスタマイズ事例)

メーカーB社様の倉庫では、高い天井がありながらも上部空間を有効活用できていないお悩みを抱えていました。

そこで、保管物を無駄なく収納できるスペースの確保をするため、ジャロックのユニットメザニンラックを導入しました。


ジャロックは倉庫のレイアウト全体をプランニングし、背面板・金網・カラーなどの細かいニーズを捉えたユニットメザニンラックを設置し、メーカー様のお悩み解消に貢献しています

ジャロックでは上記の他にもさまざまな業種の企業様に製品を導入しておりますので、興味のある方はユニットメザニンラックの事例集をぜひご覧ください。



まとめ

この記事では、倉庫中二階・増設について以下の内容で解説しました。

  • 倉庫中二階の特徴
  • 倉庫中二階・増設におすすめのソリューション
  • 倉庫増設に伴う注意点

倉庫中二階(メザニンラック)は、倉庫内を2層にする床を設置することで、上部空間に新たな収納スペースを作る方法です。ただし、建築物に該当することから、建築基準法に準拠して建築確認申請を行なう必要があります。



株式会社ジャロック』が提供するユニットメザニンラックは、倉庫・工場・店舗の上部空間に最適な面積でラックを組み立てるソリューションであり、手間のかかる建築確認申請が必要ありません

もちろん安全面に徹底配慮した構造になっており、施行前には3D図面やVR動画を用いた設置シミュレーションも実施可能です。

あらゆる物流倉庫のニーズに応えられるユニットメザニンラックに興味のある方は、ジャロックまでお気軽にご相談ください。



   問い合わせリンク:https://www.jaroc.com/contact    

 電話番号     :0120-70-3810(受付:平日 9時〜18時)





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