最適な倉庫レイアウトとは?トータル提案で時短解決!
物流業務において、作業効率の最適化を考える際、重要になってくるのが「倉庫レイアウト」です。
最適なレイアウト実現のためには、それぞれの倉庫の特性を踏まえたうえで、保管効率や作業効率を高められるよう配置を考え、反映させていくことが必要不可欠です。
本記事では、効果的な倉庫のレイアウト設計を行うために考慮すべきポイントを詳しく解説します。
目次[非表示]
- 1.倉庫のレイアウト設計とは?
- 1.1.倉庫の性質を知る
- 1.2.現状の入出庫フローの精査・分析
- 1.3.倉庫の広さと形状の把握
- 2.倉庫のレイアウト設計
- 2.1.倉庫のレイアウト設計で考慮すべきポイント
- 2.1.1.・動線を設計する
- 2.1.2.・庫内備品の選定と配置
- 2.1.3.・管理システムの構築
- 2.1.4.・将来の拡張性と柔軟性の確保
- 2.1.5.・環境への配慮
- 2.1.6.・関連法規と規制への適合性
- 2.1.7.・メンテナンスや整備への考慮
- 2.2.専門チームがいない企業では難しい
- 3.ジャロックのトータル提案サービス
- 3.1.コンサルティング
- 3.2.3D図面によるわかりやすいイメージレイアウト
- 3.3.ソリューション提案
- 3.3.1.商品を組み合わせたジャロック独自のご提案
- 3.3.2.欧米の最新物流モデルの導入
- 3.3.3.在庫のロケーション情報を見える化
- 3.4.導入後のサポート
- 4.まとめ
倉庫のレイアウト設計とは?
レイアウト設計とは、倉庫内の設備、什器、スペースを最適に配置し、商品の流れと作業者の動きを効率化するための設計プロセスを指します。
在庫管理、ピッキング、梱包、出荷などの一連の物流業務を円滑に行うため、レイアウト設計は重要な役割を果たします。現在の運用で課題に感じるものがあれば、ただ必要なものを置くのではなく、効率的に業務が回るよう最適化を図るのが望ましいです。
適切なレイアウト設計のためには、様々な要素を検討しなければいけません。
倉庫の性質を知る
最初に確認しなければいけないのは、どのような作業を行う倉庫か、というところです。作業の種類によって最適なレイアウト設計が異なるためです。以下にポイントを挙げます。
・パレット保管かバラ保管か
ピッキングの形態を確認します。混在する場合はエリアによってレイアウトを分けたほうが良いでしょう。
・保管メインか入出庫メインか
施設の主な用途のうち、たとえば、保管がメインであれば「倉庫」ですが、入出庫がメインであれば「物流センター」と呼ぶのが適切といえます。「製造工場」などの場合も倉庫と最適なレイアウトが違ってきます。
物流センターに最適なレイアウト設計については、以下のコラムも参考にしてみてください。
現状の入出庫フローの精査・分析
次に、自社の入出庫フローの精査・分析をします。
・入出荷の頻度とピーク時の物量
1日あたりの最大入出荷回数に対応できるトラックの台数がどれぐらいか確認します。
入出荷エリアの間口を用意する際、ピーク時の車両台数に対応可能な数を用意することが望ましいです。
・商品特性と保管方法の選択
パレット保管、バラ保管など、商品の保管形態と在庫総量に応じたエリアの面積配分がどのぐらい必要か把握しましょう。
在庫量に応じた保管スペースを確保すると共に、在庫量の変動を考慮し、一時保管スペースを設けることが望ましいです。
・梱包作業スペース
最大の作業人員に対応できる広さを確保し、作業台の大きさと台数を決定します。また、梱包資材の保管スペースを出荷エリアの近くに配置して、資材の補充を容易にしておくことも重要です。
・返品、不良品処理と検品スペース
検品工程がある現場の場合は、返品・不良品の発生頻度に応じて専用のスペースを設けておく必要があります。このスペースは出荷用の一般商品と絶対に混在しないよう動線を工夫する必要があります。
倉庫の広さと形状の把握
入出庫フローの確認をもとに、各作業エリアにどれぐらいの広さが必要なのか確認します。
また、新設・移転先の現場もどれぐらいの高さのラックや設備が配置可能なのか確認します。
ラックについては保管物の量に応じて、高さや積み上げ段数がどれぐらい必要なのかも検討しましょう。
倉庫のレイアウト設計
現状の確認をしたところで、実際のレイアウトを考えます。
以下に、レイアウト設計にあたって特に考慮すべきポイントを解説します。
倉庫のレイアウト設計で考慮すべきポイント
・動線を設計する
作業者がどのような動きをすれば効率的に作業が行えるのか考えます。
作業エリアと機器を使った移動のための動線は分離することが望ましいですが、スペース上困難な場合は事故リスクを低減するような工夫が求められます。
非常口や消火設備までのアクセスが適切かもチェックしておくべきポイントです。
・庫内備品の選定と配置
保管機器は、保管形態と用途に合った適切なものを選定しましょう。場合によっては品目数に応じてロケーションの設定と棚の分割を行うことも必要です。
夏場に暑くなりやすい現場の場合、空調の対策も推奨されます。
荷役機器については、取り扱う商品の特性や保管方法に応じて適切なタイプ(フォークリフトの場合、リーチタイプ、ターレットタイプなど)を選定します。また、稼働半径と通行幅も考慮したレイアウト設計が求められます。
AGVなどの電動機器の場合、充電スペースなども考慮する必要があります。
保管の課題掘り起こしと機器の選定については、以下のコラムも参考にしてください。
・管理システムの構築
既存の在庫システムをはじめとした各種管理システムが問題なく稼働する配電系統、および操作スペースの配置が必要です。
新設・移転の機会にこれらを導入する場合、これもシステムの選定やコストに見合う導入かの検討が必要です。
・将来の拡張性と柔軟性の確保
物流センターは事業の成長に伴い要求される入出庫量が急増したり、取り扱い商品の構成が変化したりといったことも少なくありません。そのため将来の物量増加を見越して、拡張可能なスペースを確保しておくことが望ましいです。
また、将来の設備更新やメンテナンスの機会を見据え、搬入・搬出ルートを確保することが求められます。
・環境への配慮
近年は光熱費の削減も重要なトピックとなっています。
照明にかかる電気代を削減のため、人が作業するエリアで必要な光量を算定したり、空調費削減のため断熱性の高い壁材や屋根材を使用したり、換気効率を高めたりすることで対応することも検討すべきでしょう。
夏場の省エネ対策については以下のコラムもご覧ください。
・関連法規と規制への適合性
消防法に基づく防火区画や避難通路の設置基準、また、建築基準法に基づく耐荷重や天井高の基準などを満たす設備を選定する必要があります。
また、高層ラックを地面に固定するボルトの太さや長さが施設の管理者によって制限されているケースもあります。
・メンテナンスや整備への考慮
メンテナンスのためのスペースを確保し、作業性を考慮した配置とすることが重要です。将来の設備更新を見据え、搬入・搬出ルートを確保することも求められます。
専門チームがいない企業では難しい
以上、さまざまなポイントを挙げてきましたが、これまで見てきた各要素をすべて実現しようとすると、広大なスペースと巨額な設備投資が必要になってしまいます。
必要な設備と機能を優先順位付けし、予算内で最大限の効果が得られるレイアウトを設計することが重要となりますが、一人で対応するには膨大な工数となってしまいます。
多くの専門的な経験と知識が必要なため、専門チームがいない企業では対応が難しいのが現状です。
ジャロックのトータル提案サービス
ジャロックでは、この物流センターや倉庫のコンサルタントとして「トータル提案」サービスを提供しています。
レイアウト設計から機器調達、施工までをワンストップで依頼可能なため、スムーズなプロジェクト進行と確実な成果の実現を可能にします。
以下にジャロックのトータル提案ソリューションの中から、代表的なものをご紹介します。
コンサルティング
お客様の要望を丁寧にヒアリングし、現場が抱える課題を一緒に解決します。特定の設備にこだわらず、お客様の要望や予算を踏まえた最適なレイアウト設計をご提案します。
3D図面によるわかりやすいイメージレイアウト
ジャロックのレイアウト図面はすべてグループ内製。外注を使わず、コンサルタントが社内の設計担当へ直接ディレクションして作成しています。また、図面はすべて3Dで作成するため平面図よりも完成イメージを把握しやすいです。
画像:物流センター構築時のレイアウトモデル
ソリューション提案
商品を組み合わせたジャロック独自のご提案
ジャロックは特定のメーカーにこだわらず、自由に様々な製品を組み合わせたご提案を行っております。
例えば、ユニットメザニンラックの上層部と下層部に別々のラックの要素を取り入れ、特別仕様にするなどは他社ではなかなか真似できないソリューションです。
ソリューション例:ユニットメザニンラックの上層・下層で仕様を分けた事例
欧米の最新物流モデルの導入
米国大手の物流企業RITEHITE社をはじめ、海外の販売店と多く代理店契約を結んでおり、欧米の最先端の物流モデルを取り入れることが可能です。欧米の物流モデルは日本に比べて先進していると言われており、日本にはない安全や労働、環境に配慮した様々な機器が揃っています。
ジャロックはこれら最先端のソリューションを積極的に取り入れ、日々ご提案しています。
在庫のロケーション情報を見える化
ジャロックの「トータル提案サービス」では在庫の見える化もお手伝いしています。
お客様ごとに異なるDX化の進捗状況に応じた現実的かつコストパフォーマンスの高い提案を心がけています。
導入後のサポート
ジャロックグループではメーカーフリーのメンテナンスサービス「KENSHIN」もセットで提供しています。
設備を導入して終わりではなく、導入後も長く使っていただくことを想定したご提案を行っています。
>>ジャロックのメンテナンスサービス『KENSHIN』はこちら
まとめ
倉庫のレイアウト設計には、多岐にわたる要素を考慮する必要があり、専門知識と経験が求められます。
ジャロックは、レイアウト設計から運用後のアフターフォローまで、必要なプロセスのほとんどに一括対応が可能なため、スムーズな倉庫運営と確実な成果の実現を可能にします。
倉庫新設・移転についてお困りごとがあった際は、ぜひお気軽にご相談下さい。
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