物流倉庫の自動化とは?自動倉庫のメリットと省人化の重要ポイント
近年、労働者不足に悩まされている物流業界では、倉庫の自動化で業務効率化を実現しようとする企業が増えています。
物流倉庫の自動化は、本来は人の手で行なう負担が大きな作業を機械に任せるため、現場の人件費を削減できるだけではなく、労働環境の改善にも寄与します。
この記事では、物流倉庫を自動化するメリットから省人化の重要ポイント、おすすめのソリューションまで詳しく紹介します。
目次[非表示]
- 1.物流倉庫の自動化とは
- 2.物流倉庫を自動化する5つのメリット
- 2.1.①入出庫作業の効率化
- 2.2.②リソース不足の解消
- 2.3.③労働環境の改善による離職防止
- 2.4.④省スペース化による保管効率アップ
- 2.5.⑤安全性の向上
- 3.物流倉庫の自動化に役立つ2つのソリューション
- 4.まとめ
物流倉庫の自動化とは
物流倉庫の自動化とは、人手による倉庫作業を機械で自動化し、品物の収納を効率化することを意味し、自動化された倉庫が自動倉庫とも呼ばれます。
近年における生産労働年齢の減少に伴い、物流業界では労働者不足に悩んでいる企業が増えているのが現状です。
また、2024年4月から施行される働き方改革関連法により、トラックドライバーの時間外労働に関して上限規制が設けられます。
これにより「トラック運転」と「それ以外の作業」を分業する動きが高まっており、今までトラックドライバーが担うことが多かったトラックへの積み込み作業なども、今後は倉庫作業者側に求められるケースが増えてくることが懸念されます。
物流倉庫を自動化する5つのメリット
物流倉庫の自動化は、入出庫作業の効率化だけではなく、さまざまなメリットがあります。ここでは、代表的な5つのメリットを詳しく紹介します。
①入出庫作業の効率化
本来人の手で行なう入出庫作業を機械に任せることで、業務効率化が実現します。
スタッカークレーン(自動倉庫の棚間などで荷積み荷下ろしをする機構)が荷物を奥に運んでくれるため、フォーク作業者が棚の奥まで入って入出庫をする必要がなくなり、トラックから荷積み荷下ろしまでのトータルの時間も短縮が見込めます。
さらに、入出庫のための作業者そのものも少なく済むため配送効率の向上、省人化にも繋がります。
②リソース不足の解消
機械による倉庫作業の自動化は、現場での人手不足の解消につながります。
本来、人の手で長時間続けることが難しい作業でも、24時間機械を稼働させることで生産性を向上させられます。
また、労働災害の防止やヒューマンエラー防止にも非常に効果的です。
③労働環境の改善による離職防止
倉庫作業の自動化により、現場で安全かつ効率的な労働環境を構築できます。
生産労働年齢の減少が加速する今、労働環境の不満による離職防止に努めることは急務といえます。若手社員が重量物の運搬業務に耐えられず、早期離職を考えることも珍しくありません。
自動倉庫は、作業負担を大きく軽減するため、新入社員の定着促進および長期雇用、離職防止に寄与します。
④省スペース化による保管効率アップ
高密度保管化を実現するパレットストレージラックシステムにより、保管スペースを増やすことができます。
倉庫内の限られたスペースにおいて、平置き・平積み保管を立体保管にすることで保管効率がアップします。
自動倉庫によってパレットを自動搬送できるようになれば、ラック自体の高層化も可能となるため、倉庫の上部空間を有効活用する事が可能です。
⑤安全性の向上
入出庫作業を機械で自動化した場合、フォークリフトなどで通路に入り込む必要がなくなります。そのため、ラックとフォークリフトとの接触リスクが減少し、従業員の安全性が向上します。
物流倉庫の自動化に役立つ2つのソリューション
ここからは、ジャロックが提供する2つの自動倉庫ソリューションを詳しく紹介します。
①半自動化を実現する「シャトルランナー」
シャトルランナーとは、水平流動レール格納システムのことで、パレットの入出庫搬送を半自動化することができます。
シャトルランナーは通常のローラーコンベアとは異なり、ローラーレスで傾斜によるパレット同士の衝突や荷崩れを防止できます。
リフト機能と搬送機能を併せ持ったシャトルランナーは、パレットを所定の場所まで半自動で搬送し、高密度保管化にも寄与します。
食料品・飲料・資材・完成品など、同じ商品を大量に保管する多量少品種の現場や、冷凍・冷蔵商品のパレット保管に適したソリューションです。
完全自動の倉庫に比べて低いコストで導入できる一方、自走できる範囲は水平1方向のみと、自動倉庫に比べて限定されます。
②全自動化を実現する「オートムーバー」
シャトルランナーの上位互換となるのが、パレットでの高密度保管・入出庫搬送を完全自動化するオートムーバーです。
オートムーバーは、親機・子機・専用リフトの3つが自動連携する事により、驚異的なスピードでパレットの入出庫を可能にします。 充電による待ちもほぼないため、オートムーバーなら、作業者の入出庫にかける手間と時間の削減を強力にバックアップします。
さまざまな保管レーンにおける縦・横・上下の走行を自動化し、棚前通路を省スペース化することで保管量の大幅アップを実現します。
シャトルランナーと同様、冷凍・冷蔵の物品の保管に強く、半自動のシャトルランナーを導入しても省人化が足りない場合に、オートムーバーの導入が推奨されます。
また、専用リフトの入り口に荷物を置くだけで良いため、トラックからの荷積み荷下ろしに関しても時間短縮につながり、総合的な配送納期短縮につながります。
≫シャトルランナーとの比較・自動化のメリットについてはこちらの資料をDL下さい。
まとめ
この記事では、物流倉庫の自動化について以下の内容で解説しました。
- 物流倉庫の自動化とは
- 物流倉庫を自動化するメリット
- 物流倉庫の自動化に役立つソリューション
人材不足が深刻化する物流業界では、人の手による業務を機械やシステムで自動化し、必要最低限の人手で倉庫業務を行なう企業が増えてきているところです。
倉庫で自動化できる代表的な業務が入出庫搬送であり、現場のリソース不足を解消できるだけではなく、省スペース化による保管効率アップにも期待できます。
『株式会社ジャロック』では、パレットを用いた高密度保管と入出庫搬送の完全自動化を実現するオートムーバーを提供しています。
オートムーバーは、DC倉庫に適したモジュラーシステムであり、倉庫の棚前通路を省スペース化して保管効率を劇的に向上します。
倉庫の自動化を安全な機械と手厚いサポートで実現したい方は、ぜひこの機会にジャロックまでお気軽にお問い合わせください。